【北ミサイル】「こんな田舎で世界的緊迫」PAC3、中四国4県展開で住民の不安、怒りピーク

産経ニュース / 2017年8月13日 9時37分

陸上自衛隊松山駐屯地に配備されたPAC3。住民からはミサイルに対する不安や北朝鮮への怒りの声が上がった=12日午前、松山市(本社ヘリから、門井聡撮影) (産経新聞)

 北朝鮮の弾道ミサイル発射に備え、上空を通過する可能性がある中四国4県に12日、航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)が展開された。陸上自衛隊の駐屯地には発射機などが次々と到着。周辺の住民らの間では「不測の事態が起こるかも」「北朝鮮は許せぬ」といった声が上がり、ミサイルに対する不安や北朝鮮への怒りがピークに達している。

 展開先は出雲(島根)、海田市(かいたいち、広島)、松山(愛媛)、高知(高知)の4駐屯地。高知駐屯地には12日未明から早朝にかけ最初にPAC3部隊が到着し、発射口をさまざまな方向に向ける作業が行われた。

 北朝鮮に名指しされていない愛媛県にも配備され、松山市で農業をしている男性(58)は家族で「家の上をミサイルが飛ぶのかもしれない。どうなるんだろう」と話し合ったという。

 「松山駐屯地のPAC3でどこまでカバーできるのか、本当に迎撃できるのか、知らないことばかり。日本の防衛について具体的に国民が知る機会や方法を国が積極的に提供することも大切になるだろう。こんな田舎に暮らしていても世界的緊迫を感じる」と不安がった。

 海田市駐屯地から約8キロ離れた平和記念公園(広島市中区)。同市の主婦(62)は「原爆の日の式典で核兵器廃絶や平和のメッセージを世界に発信したばかりなのに、お盆も心安らかに過ごせない」と怒りをあらわにした。

 オーストラリアから観光に訪れた男性(29)は「平和の都市・広島で、ミサイルの話を聞くのは信じられない。もし発射すれば、北朝鮮は世界から孤立するだけだ」と話した。

 「島根県が名指しされ、迷惑な話だ」と困惑するのは、松江市の建設コンサルタント会社社員の男性(44)。「ミサイルが上空を飛ぶかもしれないというだけでも多くの住民にとっては心配。松江には原発があるので、不測の事態が起こるかもしれないと思うと不安は増すばかりだ」と心配顔だった。

 同市の菓子製造店員の男性(64)も「自国民の暮らしを顧みもせず、戦争のことばかり考えている北朝鮮は、日本に対しても拉致問題の解決を中途半端なままにして、許せない」と憤った。

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