「たこ足配線」火災にご注意、配線器具トラブル5年で計353件…大阪では今月母子3人死亡火災も

産経ニュース / 2018年4月17日 5時2分

配線器具の複数配線などでの事故

 NITEによると、平成24年4月~29年3月の5年間で、配線器具による事故は計353件発生。このうち209件が火災になり、6人が死亡している。

 時期別では、消費電力が大きい電気ストーブなどの使用機会が増える12~3月の発生が最も多かったが、湿度が高まる6~8月も事故が増える傾向にある。NITEの担当者は「冬場だけでなく、夏場にかけても配線トラブルへの注意が必要だ」としている。

 誤使用や不注意を原因とした「製品に起因しない事故」は103件あり、それを分析すると、コンセントとプラグの間にほこりがたまって発火する「トラッキング現象」は23件発生。電源コードなどを無理に曲げたことによるショートも17件あったという。

 NITEの担当者は、発火までの“時間差”にも注意を呼びかける。

 プラグの差し込み口が複数ある「テーブルタップ」などは接続可能電力が1500ワットに定められたものが多い。しかし1つのコンセントに複数の電化製品を接続する、いわゆる「たこ足配線」では、消費電力が1500ワットを上回るケースが少なくない。実は、こうしたケースでも、電気の流れを遮断するブレーカーはすぐに落ちる仕組みになっていないという。

 例えば、たこ足配線により接続可能電力の倍の電力がかかっても、ブレーカーが落ちるまでは最大で約2分かかる。また2千ワットであれば、1時間程度は持つといい、この間、テーブルタップは加熱されるが、異常に気づかず突然火災が起きる可能性もあるというのだ。

 奈良県では26年12月、1500ワットまで接続できるテーブルタップに電気ストーブ(消費電力千ワット)と電気カーペット(同700ワット)を接続し、異常発熱が起きて火災が発生。福岡県では27年2月、同様のテーブルタップに複数台のモニター(同2千ワット以上)を接続し、火災が起きた例もあった。

 大阪府茨木市で今月7日、マンションの5階一室が全焼し、母子3人が死亡した火災も、「たこ足配線」が出火原因になったとの見方が強まっている。台所のコンセントからは、複数の電気製品の配線がつながっていたといい、差し込みプラグの一部は焦げていた。府警は、たこ足配線が原因となり、電気系統のトラブルが起きた可能性もあるとみている。

 捜査関係者によると、火災に気づいて逃げた長男(17)は「台所から火が上がった」と説明したという。

 NITEの担当者は「(接続する)電気製品の消費電力を確認してほしい」と注意を呼びかけている。

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