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“キックバック” 不記載は「派閥の指示」と暴露…宮沢防衛副大臣が辞表を提出 同じ静岡県の議員で渦中の塩谷座長は「まだ精査中」

Daiichi-TV(静岡第一テレビ) / 2023年12月14日 19時13分

Daiichi-TV(静岡第一テレビ)

自民党の派閥の政治資金パーティーを巡る“裏金疑惑”で、派閥からの指示で収支報告書に記載しなかったことを暴露した宮沢防衛副大臣が14日、辞表を提出しました。

(安倍派 宮沢博行 防衛副大臣)

「派閥から、かつて収支報告書に記載しなくていいという指示があった。はっきり申し上げます、3年間で140万円」「しゃべるな、しゃべるな、これですよ」

Q:誰の指示?

「派閥の方からです」

安倍派に所属する、比例東海ブロック選出の宮沢博行防衛副大臣は、13日、派閥からのキックバックが2020年からの3年間で140万円あり、派閥から「収支報告書に記載しなくていい」と指示があったと話しました。

14日朝、NNNの単独取材に応じた宮沢議員。一連の問題を受け、岸田総理が安倍派の閣僚や副大臣を交代させる方針を固めたことを受け、議員会館の事務所で辞表を書き、防衛大臣に提出しました。

(自民党・安倍派 宮沢博行 防衛副大臣)

「やり残した仕事はあるけれども、これはもう仕方ないことですから。粛々と受け入れていかなければなりません。(発言したことに)悔いはありません。もうだいぶ前からどうしようか、しゃべろうかと思っていましたので悔いはありません」

12月10日、安倍派で浮上した“裏金疑惑”について、宮沢議員は、パーティー券のキックバックについてこう答えていました。

(自民党・安倍派 宮沢博行 防衛副大臣)

「そもそもきついノルマだった。ノルマを達成することで非常に苦労していた。ただ、全くございませんと言って、仮に1枚2枚でも超えた年があったらよくない。ですからあやふやなことを言うよりも、しっかり調査をして、派閥の方との情報をすり合わせ、表に出すことが必要」

そして、13日になり、派閥から敷かれていたかん口令を破り、収支報告書への不記載を認め、さらに派閥から指示があったことも明言しました。

(自民党・安倍派 宮沢博行 防衛副大臣)

「副大臣人事で直接は聞いていないが、ご存じの通りの結果になった。一時の感情と言えばそうかもしれないが、その判断はないだろ。そういう悔しい思いで、もう国民の皆さんに開示する時が来たと私が判断した」

静岡3区が選挙区の宮沢議員は、磐田市の市議を3期務めたあと、2012年の衆議員選挙で初当選し現在4期目です。2023年9月の内閣改造で防衛副大臣に就任したばかりでした。

地元・磐田市の有権者は・・・

( 磐田市民)

「地元の人が関わっていたとは残念、潔いというか初めに非を認めてたことはいいが、やったことがやったことなので」

「はっきり言ったので、まだ誰も言ってないでしょ。その辺は評価するが、クリーンな政治、無駄遣いはやめてほしい。国民のことを真剣に考えてほしい」

14日、磐田市にある宮沢議員の事務所では人の出入りも少なく、目立った動きはありませんでした。事務所の関係者によりますと13日の発言について、宮沢議員からは事前に何も知らされていなかったということです。

また事務所には有権者などから裏金に関する批判の声のほか「よく言った」「勇気ある発言」などの意見が寄せられているといいます。

宮沢議員と同じく、収支報告書に記載のないキックバックを受けていたとみられることが分かっている安倍派の塩谷立座長。10日の取材では「精査中」と繰り返していましたが、14日、浜松市にある塩谷座長の事務所には・・・

(川口記者)

「午前10時、多くの報道陣がつめかけていますが、目立った動きはありません」

疑惑について「精査」が終わったのか、改めて問い合わせましたが「依然精査中であり、公表するかどうかもわからない」と回答しました。

“裏金疑惑”はどこまで解明されるのか、東京地検特捜部は近く議員本人への聴取も始め、全容解明を進めるものとみられます。

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