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【自民裏金事件】立件された3派閥が解散へ…“渦中”の安倍派・塩谷座長「全く知りませんでした」“未記載は300万円以下”と地元会合で説明(静岡県)

Daiichi-TV(静岡第一テレビ) / 2024年1月22日 18時30分

Daiichi-TV(静岡第一テレビ)

自民党本部では「政治刷新本部」が開かれました。22日は所属議員が誰でも参加できる形で2度目の議論を行い、25日に刷新本部の「中間とりまとめ」を行う方針です。

自民党を揺るがしている派閥のパーティー券をめぐる裏金事件。捜査を進めてきた東京地検特捜部は、19日に安倍派の2人の国会議員と、安倍派、二階派、岸田派の3派閥の会計責任者など、あわせて8人を立件しました。

一方で、事務総長経験者など、安倍派幹部7人の立件は見送りました。これを受け、19日に行われた安倍派の緊急議員総会。

(安倍派 塩谷 立 座長)

「心より深くお詫び申し上げる次第でございます」

裏金事件で逮捕者も出た安倍派。総会には、あの県内議員の姿も…。派閥から収支報告書に記載しないよう指示を受けたと暴露した、比例東海ブロック選出で静岡3区の宮沢博行議員です。総会が終わり、出てくると。

(安倍派 宮沢博行 衆院議員)

「国民の皆さんのけじめとして、これは必要、当然のことだと思っています。自分たちで腹を切って介錯がある、それでいいのではないでしょうか」

所属議員約100人、自民党最大の派閥・安倍派は“解散”という結論を出しました。

立件を見送られた一人が、比例東海ブロック選出で静岡8区の安倍派・塩谷立座長。議員総会後の会見では…

(安倍派 塩谷 立 座長)

「長年、派閥の事務局長から各事務所に、記載をしなくていいということが伝えられ、それが事務所の方で継承されて今日まで来たと。不記載という状況も我々、全く知りませんでした。いつ、そしてどういうかたちで始まったかというのは、全く分かっておりません。いわゆる不記載という、そういう状況も、我々全く知りませんでした。派内で具体的に問題にしたことも一切ありませんでした」

安倍派では2022年のパーティーの前に、キックバックをやめることを決めたにもかかわらず、その後、撤回したことが分かっていますが、その経緯については…

(安倍派 塩谷 立 座長)

「2022年にいったん還付をしない方針にするという動きはあったが、その後、結果的には一部に支給されたという事実は把握しております」

Q:経緯は?

「今後、裁判があるということで、その件についてはお話は今控えさせていただきます」

また、これまで「精査中」と繰り返してきた自身へのキックバックについては…

(安倍派 塩谷 立 座長)

「派閥の事務局と事務所と最終的な精査をしている最中、今後、精査が終わったらしっかりと地元の皆さんに報告したいと思います」

その塩谷座長は21日、地元の浜松市で県議や市議を集めた会合を開いたといいます。関係者によると、塩谷座長は「会派のこともあり、他に迷惑がかかるため説明できなかった」と話し、謝罪をしたということです。またキックバックについては「金額は300万円以下で収支報告書への記載をしていなかった」と話し、報告書を修正すると説明しました。

(岸田首相)

「宏池会(岸田派)を解散することを検討しております」

岸田総理が口火を切った“派閥の解散”。二階元幹事長の秘書が「略式起訴」された二階派も、解散を決定しました。

無所属だった2019年から二階派に入った自民党・静岡5区の細野豪志衆院議員。20日、富士市で能登半島地震の募金活動に参加しました。派閥の解散については「二階元幹事長の判断を尊重したい」と話しました。

(二階派 細野豪志 衆院議員)

「会計責任者が起訴されたということですので、解散に至ったのはやむを得ないと考えている。私にとっても新しいスタート。政治は結果を出すことなので、地元のためにも国民のためにも結果を出すことで対応していきたい」

一方、20日、早朝の天竜川に現れた宮沢議員。若手神職らが寒さに耐えながら心身を清める「大寒みそぎ」に参加しました。

(安倍派 宮沢博行 衆院議員)

「不思議なものですね。きのう、ああいうことがあり、きょうみそぎなんですから不思議なもんだと思う。もうこれで心機一転、地元で出直して頑張りたい」

その後、宮沢議員は磐田市内で開かれた餅つき大会に参加。

「よいしょ、よいしょ」「安倍派をぶっつぶせ」

地元の有権者らに今回の問題について謝罪しました。

(安倍派 宮沢博行 衆院議員)

「申し訳ないです、本当に申し訳ない」

(地元住民)

「あなた先見の明がある。先に言われたから派閥解消とみんな評価しているよ。だって自分の責任じゃないもん、派閥がそうしろと」

(安倍派 宮沢博行 衆院議員)

「お世話になった派閥なので、申し訳ないと思いながらも、あれしかないなと。慣行の中で慣習の中でやっていた、私たちにも責任がある。それを、ああいうかたち(派閥の解散)で示すしかなかった」

NNNと読売新聞が1月19日から21日まで行った世論調査では、安倍派など、派閥の幹部らは国民に十分説明していると思うかたずねたところ「思わない」が92%に達し「思う」は3%でした。

また、岸田内閣の支持率は24%と政権発足以来、最低タイになりました。派閥の解散で政治の信頼は取り戻せるのでしょうか。

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