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【なぜ】コロナ・インフルの同時流行 受験シーズンに注意!医師に聞く 有効な予防策は?(静岡県)

Daiichi-TV(静岡第一テレビ) / 2024年2月13日 17時42分

Daiichi-TV(静岡第一テレビ)

静岡県内で同時流行している新型コロナウイルスとインフルエンザ。いま感染が広がっている理由と受験シーズンに注意したい予防策について専門家に聞きました。

2月2日、静岡県は「感染拡大警報」を発令するなど、感染が急拡大している新型コロナウイルス。県によりますと、1月29日から2月4日の定点医療機関あたりの感染者数は21.49人と、医療機関がひっ迫する恐れがある危機的な状況で、1週間での県内の感染者数は約1万9000人と推計されています。

これは1日平均で2700人が感染しているとみられ、2023年11月から11週連続で増加するなど、増加の一途をたどっています。この状況に感染症の専門家は「新たな変異株が流行を起こしている」と話します。

(浜松医療センター 矢野邦夫 医師)

「JN1という変異株が、かなりの感染力を持っている。オミクロン株の一つで、過去に感染した人やワクチンを打った方にも容易に感染する。感染力は強いが、重症化することはあまりない。感染すると『熱が出る』『喉が痛い』『咳が出る』『倦怠感がある』という症状」

そして、新型コロナと“同時流行”しているのがインフルエンザです。直近1週間の定点医療機関当たりの感染者数は14.45人で、1週間での県内の感染者数の推計は約1万4000人で、1日あたり2000人が感染しているとみられています。

インフルエンザの感染者数は、2023年11月に異例の速さでピークを迎え、その後、減少したものの高い水準は維持したままで、2023年11月に発表された「警報」は発令されたままです。

新型コロナとインフルエンザの“同時流行”について、矢野医師は「コロナ禍での免疫低下」が理由だと話します。

(浜松医療センター 矢野邦夫 医師)

「(コロナ禍の)3年間でインフルエンザが流行しなかったので、今まで持っていた免疫が落ちて、集団免疫が低下してしまった。新型コロナが出る前と今では違うパターン。特殊な状況かなと思っている。今の流行が続いて多くの人が感染すると、一時的な免疫がつくので、3月くらいから低下してくる可能性はある。暖かくなるとウイルスに不利な状況になる」

こうした中、新型コロナとインフルエンザの感染増加がともに目立っているのが、6歳から14歳の若い世代。

受験シーズンの今、感染防止に有効な予防策はあるのでしょうか。

(浜松医療センター 矢野邦夫 医師)

「新型コロナもインフルエンザもかなり似通った感染経路。同一の感染対策で防ぐことができる。マスクの着用によって飛沫を防げる。マスクを顔を密着させることも大切。密着できるマスクか、マスクを二重に」

新たな変異株によって感染が急拡大している新型コロナと、異例の速さでの流行以降、収まる兆しが無いインフルエンザ。感染予防には日頃からできる対策を継続して行うことが大切です。

【スタジオ解説】

Daiichi-TV(静岡第一テレビ)

新型コロナウイルスとインフルエンザの流行状況について改めてみていきます。

現在、県からは週一度「定点医療機関あたりの1週間の患者数」が発表されていて、こちらの図は2023年11月から2月4日までのデータとなります。

インフルエンザは2023年11月に異例の速さで感染が拡大して以降、年末にかけて減少しましたが、高い水準は維持したままです。

一方、新型コロナは新たな変異株「JN1」によって右肩上がりで感染者数が増加していて、感染拡大警報レベルを超え「第10波に突入した」と言われています。

感染症の専門家は「春になれば減少する可能性がある」と話していますが、感染を予防するためにもマスクの着用や手洗いなど、基本的な対策を心がけることが重要です。

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