【3.11】東日本大震災から13年…津波で家族失った親子が“語り部”講演 あの時の思いとは(浜松市)
Daiichi-TV(静岡第一テレビ) / 2024年3月11日 17時51分
東日本大震災から13年。津波で家族を失った親子が10日、浜松市で 当時の様子などを語るイベントが行われました。大切な人を失ったあの時の思いとは…
3月10日、浜松市中央区で行われた語り部のイベント。
(宮城・塩釜市 高橋 匡美 さん)
「家らしきもの、車らしきものが、大きい力でひねりつぶされ、大きい力でかき混ぜられ、三日三晩続いた火事と爆発に焼き尽くされ、私が今いる坂道の途中まで、こちらに襲ってくるようでした」
地震で変わり果てた故郷の様子を生々しく話しているのは、宮城県石巻市生まれの高橋匡美さんです。高橋さんは、被災した経験から命の尊さを語ることを通して 地震の悲惨さと、津波から逃げることの大切さを伝えるため「命のかたりべ」として、これまで300回以上活動を行い、震災の教訓を広めています。
(宮城・塩釜市 高橋 匡美 さん)
「あの日、私の父や母のように生きたくても生きられなかった、たくさんの命」
高橋さんは、津波で両親を亡くしました。話の中で高橋さんは、地震直後の写真を使って、津波や火災の恐ろしさを説明し、地震を人ごととせず、当たり前の日常がどんなに幸せなのかと訴えかけました。
(宮城・塩釜市 高橋 匡美 さん)
「ここにいる全員が、みんなそろってあしたを迎えることは奇跡なのだと、私はこの震災でたたきつけられました。だからこそ、はいつくばってでも生きていかなければならないと、自分に言い聞かせています」
そして、10日は 高橋さんの息子、千葉颯丸さんも参加。初めて親子で講演を行いました。
颯丸さんは、これまで震災の出来事を周りの人に話すことができず、つらい気持ちを押し殺して日々過ごしていたといいます。
(千葉 颯丸 さん)
「自分の複雑な環境とか、境遇は誰にも理解されなと諦め、震災1年後からしばらくそういう状況が続きます」
しかし、そんな状況を乗り越えたのは「自分の気持ちを人に話すこと」だったと言い、そうすることで、自分の気持ちの整理が出来たといいます。
(千葉 颯丸 さん)
「もし、17歳の自分や大学に入った時の自分に言えることがあったとすれば、誰かに話していいんだよと、まわりの顔を気にせずに、自分のストーリーを話していいんだよと伝えたいなと感じます」
そして11日、高橋さんら親子は、浜松市のチャリティイベント会場で地震が発生した時刻に合わせ、亡くなった人たちに黙とうをささげました。
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