【知事選】正式に出馬表明した前浜松市長・鈴木康友氏…会見で語ったことは?早速精力的な動きも(静岡)
Daiichi-TV(静岡第一テレビ) / 2024年4月15日 17時17分
15日、川勝知事の辞職に伴う静岡県知事選挙に出馬することを正式に表明した前の浜松市長・鈴木康友氏。
(知事選に出馬表明 鈴木康友氏)
「これは『やります!』というスローガンですが、17年前に最初に私が市長選に出たときのスローガンです」「やります!の精神でこれからの県政のかじ取りをしたい」「知事の急な辞職に伴って県政が混迷していますが、これをしっかりと立て直し」「東部・中部・西部、オール静岡で静岡県の発展に全力を尽くしてまいる所存です」
鈴木氏は浜松市出身で2000年から当時の民主党で衆院議員を2期務めました。その後、2007年の浜松市長選に出馬し初当選。4期16年務め2023年4月に市長を退任後はコンサルタント会社の代表や山梨県の顧問を務めています。鈴木氏は3年前の知事選でも政財界の一部から川勝知事の対抗馬として出馬を求める声が上がりましたが…。
(鈴木 康友 市長・当時)
「市長の立場で区の再編という最大の公約、ちょうど大きな正念場を迎えているので、しっかり任期を全うし市長の責務を果たしていく」
当時、最大の公約に掲げていた行政区の再編問題が解決していないとして出馬を見送っていました。
複数の関係者によりますと、鈴木氏は浜松市の経済界の一部が水面下で出馬を打診していましたが、市長時代からの最大の“後ろ盾”である自動車メーカー・スズキの鈴木修相談役の支援を取り付けたことから出馬の意向を固めていました。
出馬の理由について問われた鈴木氏は?
(知事選に出馬表明 鈴木康友氏)
「川勝知事が突然、辞職されて、混迷した県政をしっかり立て直しさらに静岡県を発展させていけるのは、私のこれまでの経験が大いに生かせると確信をもって、即決断をした次第です」
その上で、浜松市長時代に取り組んできた産業政策の実績や、菅前総理など国会議員時代に培ったパイプを県政にいかしていきたいと決意を述べました。会見には市長時代から支援してきたハマキョウレックスの大須賀正孝会長と浜松商工会議所の会頭を務める遠州鉄道の斉藤薫会長が同席。市長時代の実績を評価し浜松の経済界として支援していくと話しました。
(ハマキョウレックス 大須賀 正孝 会長)
「康友さんの市長の16年間、私はずっと見てきた」「借金を減らすだけでなく、ちゃんと事業をしながら企業を誘致し、いろいろなことをやりながら、防潮堤などもつくってそういうことをしながら借金を減らしてきた」
一方、県が静岡工区の着工を認めていないリニア新幹線の問題について問われると…。
(知事選に出馬表明 鈴木康友氏)
「私はずっと推進を表明していたので、そのスタンスは変わりません」「いつまでも引きずっているのは、市長時代は常にゴールを定めて、それに向けて物事を進めていく」「課題がクリアになれば当然着工を認めていくということになる」
またリニア開業による静岡県のメリットはあるとした上で、JR東海にも積極的に明示してほしいと話しました。
(知事選に出馬表明 鈴木康友氏)
「ひかりを例えば(1時間に)3本停めるとか、そうことをはっきり言ってしまえば」「JR東海には仮定でいいわけなので、リニアが通った暁にはこれだけの経済波及効果を静岡県内にもたらすことができると発表していただければ、県民の理解も進むのではないか」
また、市長時代からドーム型を要望してきた県が浜松市に整備する新野球場については“自らの構想”を披露しました。
(知事選に出馬表明 鈴木康友氏)
「開放型のドーム球場にすれば370億円と言われている建設コストはかかりませんし」「サブ球場を含めて周辺整備は浜松市が担う。つまり県だけにやってもらうのではなく県と市で合わせてやっていく」
会見ではすでに出馬を表明している元副知事の大村慎一氏も使っている“オール静岡”という言葉を繰り返した鈴木氏。“大村氏との違い”を問われると…。
(知事選に出馬表明 鈴木康友氏)
「16年間 私が市長を担ってきたことだと思います」「自分なりにさまざまな成果もあげられたと自負もしているので、実績を積み重ねてきたその経験・知見があるというところが、一番の私の売りだと思います」「県全体に自分の政策、ちゃんと自分の政策、ポリシーをしっかり訴えて地域間対立ではありませんということを県民にわかっていただくことが重要だと思う」
会見後、鈴木さんは川勝知事と面会し知事選への出馬を報告。その後、自民党県連と公明党県本部に推薦を依頼しました。さらに、労働組合の組織「連合静岡」や立憲民主党と国民民主党の県連にも推薦を依頼するなど、さっそく精力的な動きを見せました。
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