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熱中症の“特別警報”「熱中症特別警戒アラート」新たに運用スタート…命を守る対策は(静岡)

Daiichi-TV(静岡第一テレビ) / 2024年6月14日 17時50分

Daiichi-TV(静岡第一テレビ)

6月に入り、30℃以上の真夏日が観測されるなど暑さが続くなか、2024年度から熱中症への警戒を呼びかける新たな運用が始まっています。

夏を先取りしたような暑さとなった、14日の県内。川根本町で32.9度など5地点で30度を超える「真夏日」となりました。

(静岡市中心街で取材)

「暑いですよ、やっぱり」「7月8月の暑さを考えるとクラクラしちゃう」

「夏が来るのが早い感じがしますよね」「日傘を買わないと」

「家出た瞬間暑くて夏間近だなって思いました」

まだ暑さに身体が慣れていないこの時季。注意したいのが「熱中症」です。

14日、県内では熱中症の疑いで計8人が救急搬送されました。また、2023年5月からの5か月間で熱中症で救急搬送された人は全国で9万1467人。うち107人が亡くなっています。

松浦気象予報士は梅雨がきて湿度が高まるこれからが注意が必要な時期だと話します。

(気象予報士  松浦 悠真さん)

「南からの暖かい空気の流れ込みが、ここ最近は強い傾向があって、梅雨入り前から気温が高い。梅雨に入ったときも気温が高い状態は維持され梅雨に入ると湿度もだいぶあがってくるので、そのあたりから熱中症には気を付けたほうがいいと思う」

そんな熱中症への対策として環境省が発表しているのが「熱中症警戒アラート」です。発表された場合、熱中症の危険度が高いことから「暑さを避け、外出や屋外での運動や長時間の作業をやめること」や「こまめに水分・塩分の補給」といった熱中症を防ぐ行動をとることが強く求められます。

全国での運用が始まった2021年とその翌年は県内への発出回数が7回だったのに対し、2023年は29回と突出して多くなっています。

(気象予報士  松浦 悠真さん)

「熱中症警戒アラートは、翌日基準が達すると予測された場合、前日の夕方の間に発表されることになるので、そういう情報を主体的に取り入れて翌日の活動につなげていただくことが大事」

厳しい暑さと熱中症の危険が高まる中、2024年度、新たな動きが。気象庁と環境省が熱中症の“特別警報”にあたる「熱中症特別警戒アラート」を発表することになったのです。

「熱中症の危険度」は気温や湿度、日差しや風などを計測しそこから暑さの指数を計算します。暑さ指数が31以上で原則、運動中止が呼びかけられ33以上で熱中症警戒アラートを発表。そして、35以上の重大な健康被害のおそれがある場合が特別警戒アラートの基準となります。また、「熱中症警戒アラート」は県内17の観測地点のうち1つの地点で暑さ指数33以上が予想される場合に発表。

一方、新たに運用が始まった「特別警戒アラート」は、県内すべての観測地点で暑さ指数35以上が予想される場合に発表されます。さらに「特別警戒アラート」が出された場合自治体は、冷房の効いた自治体の指定施設「クーリングシェルター」を市民に開放することが法律で義務付けられました。

(テープカット)

「クーリングシェルター『まちなか涼みどころ』のオープンですどうぞ」

焼津市では5月22日から市内の公共や民間の41施設を厳しい暑さや熱中症から身を守るための避難所、「クーリングシェルター」として開放。

「クーリングシェルター」内には誰でも利用することができる涼しい休憩場所を用意するだけでなく体調不良を訴える人には経口補水液やクールタオルを無料で提供します。

(焼津市 中野 弘道 市長)

「猛暑がことしも心配される焼津市としては猛暑は災害だということで、場所が街中で涼みどころがあれば、すぐに逃げられて体がすっとおさまる」

こうした中、教育現場でも熱中症への対策が進んでいます。静岡市葵区の城内中学校では。

(静岡市立城内中学校 白鳥 達也 教頭)

「製氷機を設置していただいた」

2024年度から製氷機を設置。生徒は、部活動の前などに利用しているといいます。

(生徒)

「最近、暑い日が多くなってきたので、そういうときに使っている」「これなら家で大量に(氷を)入れなくてもいい」「夏場になると冷たい飲み物がどうしてもほしくなってしまうので」「水筒が一日授業が終わって温度が変わっちゃうので」「普通の冷水機だと温度がぬるい時があるので氷で調節しています」「去年(熱中症に)なったのですごくありがたい」

さらに、体育館では…。4か所に「スポットクーラー」が設置されていました。

(静岡市立城内中学校 白鳥 達也 教頭)

「この時期になると生徒たちは少し体を動かすと汗をかくので、この時期から動かすようにしている」「体育館は夏の間高温になるので、運動の合間の休憩時にクールダウンのために動かしている。生徒の命と健康を守るために役立っている」

(生徒)

「めっちゃ涼しいです」「給水の時とか休憩の時とかに使ってます」

(生徒)

「やっぱり夏は暑いのでこういうのがあると涼しいのでいいです」

静岡市は市内すべての小中学校115校に、2024年度中にスポットクーラーを4台ずつ設置する予定です。熱中症にならないためにも、日頃からの心がけや早めの対策が求められています。

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