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【熱海土石流】追悼式後に遺族から「ちゃんと向き合って」直訴受けた鈴木知事は無言でうなずくのみ…幹部会議では職員の意識改革促す(静岡)

Daiichi-TV(静岡第一テレビ) / 2024年7月4日 17時56分

Daiichi-TV(静岡第一テレビ)

静岡・鈴木知事は熱海市伊豆山で発生した土石流災害を教訓に、県庁の組織文化の改善に取り組むため、4日の幹部会議で職員の意識改革を促しました。

3日で3年が経過した熱海市伊豆山の土石流災害。伊豆山地区で行われた追悼式には、鈴木知事が初めて出席。献花台に花を手向け犠牲者を悼みました。

違法性が疑われる盛り土によって発生したとみられている今回の土石流災害。追悼式を終えると、娘を亡くした小磯洋子さんは、鈴木知事に直接、真相を究明するよう訴えました。

(娘を亡くした 小磯 洋子さん)

「この事件は予測できなかったと確か言っていたが、予測はできていた。10年前からここは危ないと言ってくれる現場の人が10年前から4回も県庁に言って、係の人に(伝えていた。)テープも残っている」「ご存じですか?」「聞いたことありますか?」「娘です。44歳でした。4歳の子供を残して死にました。娘も自分がなぜ死んだかわからないと、今でも私は思っている。なので、娘の死を無駄にしないで、この件についてもう一度」「ちゃんと向き合ってほしい」

知事は、うなずくだけで無言のままその場を後にしました。これまで県は、「行政対応は失敗だった」としながらも「法的瑕疵(かし)はない」と主張しています。こうした中、鈴木知事は4日の幹部職員の会議で、土石流災害を教訓に職員の意識や行動を改めていくよう促しました。

(鈴木知事)

「作られた組織文化を変えていくのは一朝一夕にはできないものなので、繰り返し繰り返し、地道な努力を積み重ねていくことが必要だと思う」

その上で、鈴木知事は、現場主義の徹底・迅速な情報伝達など4つの具体案を示し、県庁の組織文化の改善に取り組んでほしいと話しました。今後、県は、全職員を対象に研修を実施するということです。

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