衆院選・激戦必至の静岡6区の状況は
Daiichi-TV(静岡第一テレビ) / 2024年10月25日 18時22分
衆議院選挙の投開票日は27日に迫りました。静岡県内でも屈指の激戦区と予想される静岡6区をご紹介します。それぞれの陣営に強力な助っ人が訪れるなど激しい戦いが続いています。
沼津市や伊豆半島が選挙区の静岡6区。区割りの変更により今回から伊豆の国市の旧伊豆長岡町が新たに加わりました。
立候補しているのは届け出順に、れいわ・新人の冨谷皐介さん、自民・前職の勝俣孝明さん、立憲・前職の渡辺周さんの3人です。
(自民・前 勝俣孝明候補)
「大逆風の中の選挙戦であります」「この政治資金の問題は全く問題は無く清廉潔白にやってきました」「友党公明党と共にクリーンな政治を必ず実現します」
勝俣さんは“ふるさとを守る”と掲げ「治水対策やインフラ整備の推進」などを訴えています。
出陣式に選んだ場所は、今回から選挙区となった伊豆長岡地区。有権者数はおよそ1万2000人で勝敗を決めるともいわれる重要なエリアです。
(自民・静岡6区 勝俣孝明候補)
「勝俣孝明という名前を全員が書いたことのない新しい選挙区 ですのでしっかりと力を入れたいという思いですね」
勝俣さんはこれまで渡辺さんに3連敗するも徐々に差を縮め前回選では初勝利を果たしました。
2連勝を目指す勝俣さん、この日、訪れたのは伊豆半島です。
これまでの選挙戦で票差をリードする伊豆半島を回りますが“自民への逆風”に危機感を募らせます。
(自民・静岡6区 勝俣孝明候補)
「ふるさとの経済を力強く前に進めていきます。そのためには選挙で勝たなければなりません」
個人演説会に集まった支援者らの前でも…。
(自民・静岡6区 勝俣孝明候補)
「厳しい選挙戦ですどうか助けて下さい よろしくお願いいたします!」
そんな中、先週選挙事務所を訪れたのは自民党・小泉選対委員長です。
勝俣さんは不在でしたが、スタッフらを激励しました。
(自民・小泉進次郎選対委員長)
「政治と金、政治と金、この事で勝俣さんは違うのにそう思い込んでいる人たちがいるとしたらそれを跳ね返すのも我々支援者の責任です」
(自民・小泉進次郎選対委員長)
「選ぶべきは誰なのか必ず伝わると思います。必ず勝つ。 1票差でも勝つ」
24日行われた決起大会でも、陣営は“逆風を追い風に変えよう”と支援者らを集めました。
(自民・静岡6区 勝俣孝明候補)
「第4コーナー回って本当にこれはデッドヒートですので」「ふるさとの命を守っていくふるさとを守るんだという観光と防災の両立ということを中心に訴えてきました」「何が何でも熱い思いを一人でも多くの方に訴えていくことをしっかりと続けていきたい」
・・・
立憲民主党の前職、渡辺周さん。
(立憲・静岡6区 渡辺周候補)
「皆さんがおかしいと思うことは 正していく。そのことを皆さん とぜひ一緒に頑張りましょう。 一緒に変えていきましょう。
渡辺さんは自民党の裏金問題をうけ「政治資金の透明化」や「経済対策」などを訴えています。
初当選から25年間、この選挙区の議席を守り続けていた渡辺さん。
前回選では4420票差で初めて小選挙区で敗れ比例復活となりました。
“今回負ければ後が無い”と話し勝利奪還へ、これまで以上に強く支持を訴えています。
(立憲・静岡6区 渡辺周候補)
「鮮やかには勝てないかもしれないけれどしぶとく負けないという戦いをしていきたいと思います」
(選挙カーアナウンス)
「何としてもこの小選挙区渡辺周をよろしくお願いします。 ありがとうございました」
沼津市の出陣式の後に向かったのは新たに選挙区に加わった伊豆長岡地区。
(立憲・静岡6区 渡辺周候補)
「よろしくお願いします。長岡頼みでございます。ありがとうございます。」
渡辺さんはこれまでの選挙戦で有権者およそ16万人の“大票田”・沼津市でリードしてきました。しかし伊豆半島では票が伸び悩み、結果的に接戦に…だからこそ陣営も、伊豆長岡地区を“重要なエリア”と位置づけています。
(立憲・静岡6区 渡辺周候補)
「皆様にしてみれば私も相手候補も初めて選ばれるわけですから」「何千の差がつくのかつかないの か大分勝敗を分ける可能性はありますよねそれは承知しています。」
選挙戦も半ばに差し掛かった19日、立憲民主党・野田代表も自ら沼津に入り、渡辺さんを後押ししました。
(立憲・野田佳彦代表)
「ここは激戦区なんです」「渡辺周さんに小選挙区で勝ってほしい。小選挙区で勝てば、もっと厳し い選挙区で戦っている仲間が比例復活することができます」
立憲民主党としても負けられない静岡6区…。
渡辺さんを近くで見ている陣営も前回選よりも熱意を感じ、“人との距離感”も近くなっていると話します。
(立憲・静岡6区 渡辺周候補)
「自民党に負けるということは今の自民党の政治をこの6区の有権者は認めたということになりますから」「自民党じゃない方に軍配をあげるよという結果にならなければいけない。私は身を粉にして頑張らなければいけない」
・・・
この静岡6区にれいわ新選組から立候補したのは冨谷皐介さんです。
(れ新・静岡6区 冨谷皐介候補)
「30年間日本の経済は冷え切っている。経済を回して日本を回していく と私たちの暮らしは潤う」
冨谷さんはスルガ銀行のシェアハウスをめぐる不正融資問題の元債務者で、本店がある沼津市から声を上げたいと 6区からの出馬を決意しました。
現在は消費者問題救済支援団体の代表として活動していて、「金融詐欺被害の撲滅」や「被害者の救済支援」、また「消費税の廃止」などを国政に出て実現させたいと訴えています。
有権者に訴えたいことは。
(れ新・静岡6区 冨谷皐介候補)
「銀行が不正をしたのが分かって いて戦う必要があるのか、これは制度が整ってないからで す。銀行が風化させようと思え ばその方向に持っていけちゃう現状があるということこれはま ずなんとかしないといけない」「あとは(金融)詐欺に引っ掛か らないような環境も整える必要があると思います。」
熱を増す静岡6区での選挙戦。27日投開票を迎えます。
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