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【注目】生産量全国2位で世界的にも高評価!急速に広がる静岡のオリーブ栽培…その秘密にフォーカス

Daiichi-TV(静岡第一テレビ) / 2024年10月28日 18時9分

Daiichi-TV(静岡第一テレビ)

(オリーブ収穫体験参加者)

「え!?めっちゃあるじゃん!いくらとってもなくならない」

みなさんが真剣に収穫しているのは…「オリーブ」

(オリーブ収穫体験参加者)

「ここまでのは見たことがない。いろいろな大きさあって葉っぱとかちょっと違っておもしろい」

オリーブの収穫体験が行われていたのは静岡市の日本平。今回は収穫後に搾りたてのオリーブオイルがいただける超レアな特典も。

(オリーブ収穫体験参加者)

「全然違う。新しいのでオリーブオイルの香りが強いすごくおいしい」

実は静岡はオリーブの収穫量全国2位。それも、ここ数年で急増しているのです。さらには、世界の品評会で高い評価を受けたものも!今、静岡産のオリーブオイルが注目されているのです。

every.Lifeは、今、急速に広がりを見せる静岡のオリーブ栽培、その秘密に迫ります。

(澤井志帆 キャスター)

「最高」

オリーブオイルといえばヨーロッパ、特に地中海のイメージですが…。国内でもオリーブで有名な小豆島がある香川県が圧倒的ではあるものの、実は静岡県が全国2位の収穫量なのです。3年前にはトップ5にも入らないほどのわずかな生産量でしたが、それが3倍に急増したのです。しかし、なぜ、静岡でオリーブ栽培が盛んになったのか?県オリーブ普及協会の近藤さんに聞いてみると…

(県オリーブ普及協会 近藤 佳裕さん)

「2010年ごろからオリーブ栽培が静岡で始まった。お茶やみかんの売値が下がった。いろいろな選択がある中で、新しい作物という中で、オリーブというものが若い方を中心に選択されて、オリーブが増えている」

この日は、袋井市にある普及協会の施設に、20軒ほどのオリーブ農家が搾油のために集まっていました。ここにはオリーブの搾油機があり、農家が収穫したオリーブを持ち込むと、搾油して瓶詰までしてくれます。1キロのオリーブの実から約100mlのオリーブオイルがとれるといいます。ビン詰めされたばかりの出来立てのオリーブオイルを見せてもらうと…。

(磐田市 米とオリーブを栽培 前田 尚雄さん)

「去年よりはよかった。全体的な量としては多かった」「元々、お茶畑をやっていたところを転作ですね、いい香りだったので他のものやるならオリーブを作りたいと思って」

県内でオリーブの栽培を始めた人は、使用しなくなった農地、特に茶畑からの転作が多いといいます。この、川根本町の茶農家のみなさんも、2024年初めて収穫したというオリーブを持ち込んでいました。

(川根本町 茶農家)

「初めて取れた」

(袋井市 オリーブ農家)

「いわゆる炭疽症っていう一番よくないやつ。バサバサ落とすと全部入っちゃうので、この病気をいかに少なくするのかが今後のポイント」

輩オリーブ農家からのアドバイスを真剣に聞いていました。持ち込んだオリーブの中には病気をもった実も含まれていたようです。

(川根本町 茶農家)

「勉強不足だった恥ずかしいな」

(川根本町 茶農家)

「大変だね。見た通りね、いいもの作るにはまだまだ勉強しないと無理だな」

しかし、オリーブの可能性には大いに期待しているようです。

(川根本町 茶農家)

「お茶の単価も昔から見たら下がってきたもんで」「このオリーブは」「値段もいいし利益が上がるんじゃないかなと思って」

お茶の生産を続けながらも新たな収入につなげようと、使用しなくなった農地や耕作放棄地を活用してオリーブの生産を行っているのです。オリーブ栽培を始めて7年の松本さんもその一人。この日は新たにオリーブ栽培を始めた農家にアドバイスをしていました。

(Peaceful Olive・ピースオリーブ 松本 達弥さん)

「肥料にしても剪定にしても、その品種の特性に合わせてある程度変えていかないと、同じような栽培方法を取っているとちぐはぐになっちゃう」

松本さんが案内していたオリーブ畑も、元は茶畑だった耕作放棄地でした。

(Peaceful Olive・ピースオリーブ 松本 達弥さん)

「生まれ育った袋井市の茶畑がすごく荒れてきていると感じるようになった」

大好きだった茶畑の景色が、どんどん荒れていくことに寂しさを感じ、介護士から、オリーブ作りに転身したのです。

(Peaceful Olive・ピースオリーブ 松本 達弥さん)

「国産のオリーブオイルっていうものの認知が広がっているところもあって、少し値段が高くても手に取っていただいてます」「農業というものを、街づくりの一環として使っていけるような、そういったところになっていけるといいなと思っています」

さらに、県内には世界から高い評価を得たオリーブオイルもあります。それがこれ。世界最大のオリーブオイルの品評会で最高賞の金賞を受賞したのです。これを作っているのが、藤枝市と静岡市に東日本最大級の広さのオリーブ畑を持つcrea・クレアです。県内産オリーブの魅力を伝えるため収穫体験イベントも。

(澤井志帆 キャスター)

「おぉ、すごい、簡単に取れました。かわいい」

さらに、搾りたてのオリーブオイルを味わうこともできます。

(澤井志帆 キャスター)

「え、おいしい。口に入れた瞬間、甘みが広がって、すごく風味が豊か。時間がたつと喉の奥にが辛み?」

(CREA FARM・クレアファーム 星野 勇介さん)

「そう、この辛味がオリーブオイルが体にいいとされるポリフェノールの苦味と辛みです」

畑の隣にはカフェもあり、ここで作られたオリーブオイルを使った料理も味わうことができきます。地元食材をふんだんに使ったプレートや、オリーブオイルをたっぷりかけたリゾット。そして、一番のオススメは、窯で焼き上げた熱々のピザに、たっぷりのオリーブオイルをかけて…。

(澤井志帆 キャスター)

「最高。オリーブの風味きいてますね。トマトの酸味にオリーブのまろやかさ最高です」

静岡の新たな特産品として期待されるオリーブですが、その可能性は、今後さらなる広がりを見せていきそうです。

(CREA FARM・クレアファーム 西村 やす子さん)

「自分たちでオリーブオイルを作ることによって、オリーブオイルが地域を活性化させたり、地元の農業をおもしろくしたり、地域に貢献できるような事業をして作っていきたい。

・生産量を増やし手に取りやすい価格に

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