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【バイパス逆走衝突】過失運転致死と酒気帯び運転容疑で逮捕の男「酒を飲んだ帰りだった」などと供述(浜松市)

Daiichi-TV(静岡第一テレビ) / 2024年12月18日 17時1分

Daiichi-TV(静岡第一テレビ)

17日、浜松市の浜名バイパスで、逆走した車が別の車と正面衝突し1人が死亡した事故。酒気帯び状態で車を逆走させた24歳の男が逮捕され、「酒を飲んだ帰りだった」などと供述していることが新たにわかりました。

過失運転致死と酒気帯び運転の疑いで逮捕されたのは浜松市中央区宮竹町の自称・会社員で24歳の男です。容疑者の男は、17日午前6時半ごろ、浜松市中央区の国道1号浜名バイパスで酒気帯びの状態で下り線を逆走。浜松市中央区高塚町の23歳の会社員の男性が運転する車と正面衝突し、男性を死亡させた疑いがもたれています。事故直後に現場を目撃した人は…。

(事故直後に現場を目撃した人の談話)

「見た感じ亡くなられた人の方の車が損傷がひどいので、フロントの方がぐちゃぐちゃにはなっていた」「あの時間は皆さん出勤の時間なので、乗用車とかトラックとか結構走っていますし、交通量はあの時間は多い」

警察によりますと、容疑者の男は、事故当時、会話はできる状態でしたが、呼気から基準値を上回るアルコールが検出されたといいます。容疑者を知る人は…。

(容疑者の男を知る人)

「事故があったのは知っていたが、まさかそこの人とは知らなかったので、ちょっとびっくり」「普通の青年」

(容疑者の男を知る人)

「真面目ないい感じの子だよ」「ただただ、びっくりだよ。そんな子じゃないと思うんだけどな」「魔が差したっていうか、びっくりして、そういう行動とっちゃったのかな」

容疑者の車は、事故を起こす前、浜名バイパス馬郡インター付近の上り線で、片側2車線の道路の中央に止まっていました。通報を受けた警察が現場に駆け付け、職務質問しようとしたところ、容疑者の男が車を発進させたといいます。その後、容疑者の男は、次の坪井インターでバイパスを降りて、今度は下り線からバイパスに入り直し逆走したとみられます。その後、名古屋方面に進んでいた被害男性の車と正面衝突しました。

警察の調べに対し、容疑者の男は「飲酒運転をして事故を起こしたことは間違いない」と容疑を認めています。また、事故の前「湖西市内の飲食店で酒を飲んだ帰りだった」などと供述していますが、具体的な状況についてはあいまいな供述が多いということです。警察は、「危険運転致死」の疑いも視野に、飲酒の状況や逆走の経緯について捜査しています。

今回の逮捕容疑である「過失運転致死傷罪」は、運転の際に注意が不十分で、人を死傷させた場合に適用され、懲役は最大7年。一方、警察が視野におく「危険運転致死傷罪」は、飲酒運転や“あおり運転”“逆走”といった「通行禁止道路の進行」などの“危険運転”により人を死傷させた場合に適用され、懲役最大20年と厳しい罰則が科せられます。交通事故や交通違反事件に詳しい増田英行弁護士は、今回のケースについて…。

(増田 英行 弁護士)

「確かに危険運転致死の検討の余地はあると思う」「あくまで故意犯なので被疑者が逆走ということを認識したうえで、かつ重大な交通の危険を感じさせる速度で走っているという認識を持っていたかどうか、現段階では確定できない。現時点では危険運転致死ではなく一般的な過失運転致死で逮捕した方が確実なので、過失運転致死の被疑事実で逮捕した」

今後、捜査のなかで、「飲酒の影響」と「逆走の認識」がどれほどあったかがポイントになるといいます。

(増田 英行 弁護士)

「かなり危険な行為で、かつ重大な結果が生じている。アルコールの影響がどの程度、 普通の状況であれば逆走をしないので、それを、どうしてその状況を引き起こしたのか、 それほど飲酒をしていたのか、飲酒の影響アルコールの影響がどの程度あったのかは、捜査機関としてつぶさに捜査していかなければいけない ポイント」「逆走行為をどの程度の認識があったのか、どのような速度で走っていたのかも、あわせて捜査していくここもポイント」

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