【人気】お手伝いしてお金を稼ぎながら旅する「おてつたび」幅広い年齢層に広がるサービス…その魅力とは(静岡)
Daiichi-TV(静岡第一テレビ) / 2024年12月23日 17時41分
お手伝いをしてお金を稼ぎながら旅をする。その名も”おてつたび”。人出不足に悩む地域と、働きながら地域の魅力に触れたいという人とのマッチングを行うサービスで2019年からサービス提供が始まりました。
おてつだい先は北海道から沖縄まで1700か所以上。宿泊場所は無料でさらに最低賃金以上の報酬を得られることからお金をかけずに旅ができると若者を中心に広がりを見せてきました。
しかし、近年、参加者の年齢層にある変化が出てきたそうです。2021年には、10代から20代のZ世代の参加者が大半を占めていましたが、2024年になると、30代から50代以上の参加者が半数に。特にシニア層を含めた50代以上の参加者が急増しているのです。中には、第二の人生を見つけようと参加を決めた人も。
(「おてつたび」参加者)
「一生、友達でいたいって思える人にも出会えたし…」
(「おてつたび」参加者)
「日本を旅している途中でして…」
幅広い年齢層の心をつかむ「おてつたび」。参加者たちのそれぞれの思いに迫ります。
まず、訪れたのは、静岡・伊東市にある宿泊施設。愛犬と泊まれる長期滞在向けのリゾートホテルです。ここで、今回「おてつたび」に参加するのは、神奈川県在住の門馬由紀子さん57歳。客室の清掃のお手伝いを8日間行う予定で、この日で7日目です。
(神奈川在住 門馬 由紀子さん・57歳)
Q.伊豆に来てみていかがですか?
「海が奇麗で空が奇麗で、気持ちのいいところです」
これまで、山梨や群馬、新潟などで「おてつたび」に参加し、今回で10回目。約2か月に1回のペースで参加しているそうです。
(門馬 由紀子さん・57歳)
「自然の中に出かけるのが好きで、旅にずっと憧れを抱いていた。子どもが三人いるんですけど、2年前に社会人になって、それまでは学費のためにめちゃめちゃ働いていました。今は自分の好きなことを楽しめるようになった」
旅をする時間はできたものの、旅行には資金が必要不可欠。そのため、報酬や宿泊場所が支給され、旅費が抑えられる「おてつたび」のサービスを利用しているのです。サービスの運営会社によると、門馬さんのように、人生のキャリアを一段落した人の参加が増えているといいます。
(おてつたび 永岡 里菜 代表)
「人生100年時代、健康寿命も延びている中で、自身の次の人生を見据えた時に、地域の人とのつながりを感じながら、色々な所に行けるのが支持いただいている」
さらに、門馬さんのような主婦層の参加は、家事に慣れている人が多く、受け入れ側にも利点があるそうです。
(おてつたび 永岡 里菜 代表)
「宿泊施設の受け入れ先の方からは、45歳以上の女性で家事をしていた方が大活躍してくれて、本当に助かっているという声がある」
門馬さん。過去には、「おてつたび」を通して、かけがえのない出会いも。
(神奈川在住 門馬 由紀子さん・57歳)
「この子、22歳下でした。若い女の子だったんだけど、仲良くなっちゃった。毎日、一緒にご飯を作って、食べ終わってからもずっとしゃべっていて、気が付いたらもう夜10時だ寝なきゃね、みたいな」
日常生活を送るだけでは味わえない特別な出会いも「おてつたび」の魅力です。続いて訪れたのは、伊東市にある宿泊施設「ワンズリゾート城ヶ崎海岸」。ここで、8日間、清掃のお手伝いをする神奈川県在住の田邊夫婦です。2人はある目的をもって「おてつたび」に参加しているといいます。
(神奈川在住 田邊 拓也さん・36歳)
「日本を旅している途中でして、そこで、移住先を決めるっていうのが一番だったんですけど、住むには一回働いてみないとわからないというがあるのかなと思って」
夫婦そろって仕事を辞め、DIYをした自慢の車で日本一周をしながら、移住先を探している最中なんだとか。
9月から日本一周を始め、これまで7県を巡りました。「おてつたび」は、過去に北海道での経験があり、今回は2回目の参加です。
(妻 日和さん・26歳)
「日本一周をできるくらいのお金は用意していたが、いざ旅してみると、せっかく、ここに来たから、美味しいものもっと食べたいとか、いくらあっても足りない。だったら、『おてつたび』で働かせてもらって、不安がなくなります」
(夫 拓也さん・36歳)
「時代が変わってきたのかなと感じます。一つの場所で働くよりも、移動しながら働けるサービスが増えてきた」
午後2時ごろに仕事を終えると、伊東市の観光スポットへ。
(神奈川在住 田邊 日和さん・26歳)
「おー奇麗、結構、怖い」
(夫 拓也さん・36歳)
「旅行とか、一泊二日で帰っちゃうが、何日間か一週間くらい滞在して、朝がどんな感じか、車の多さとか自分たちがこういう体験をしたかったんだな」
仕事を終えたあとは、こうやって地域をまわって、その土地ごとの移住後の生活を思い描いたりするそうです。
(神奈川在住 田邊 拓也さん・36歳)
Q.静岡は魅力はありましたか?
「もちろんです。ご飯も、回転ずしも、すごくおいしかったですし、旅の醍醐味(だいごみ)だなっていう感じはしますね」
(神奈川在住 田邊 拓也さん・36歳)
「全部の県で『おてつたび』ができたらいいなと思いますね。
(妻 日和さん・26歳)
「目標であるので」
「おてつたび」で見つける第二の人生。新たな働き方が、出会いや新たな生活スタイルを生み出していました。
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