掛川市で開催 将棋王将戦第１局 注目はおやつにも【静岡】

Daiichi-TV(静岡第一テレビ)

12日から掛川市で将棋の八大タイトルの1つ「王将戦七番勝負」の第1局が始まり、藤井聡太七冠がタイトル戦に臨んでいます。

勝負の行方と共に気になるのは「おやつ」今回選ばれたのは…

掛川市で12日と13日の2日間行われる「王将戦 七番勝負」の第一局。

7回の対局のうち先に4勝するとタイトルを獲得できます。

タイトル保持者で4連覇を目指す藤井聡太七冠に挑戦するのは永瀬拓矢九段です。

藤井七冠が王将戦関連で掛川市を訪れるのは4年連続で、対局は2年ぶり、永瀬九段は4年ぶりとなります。

対局の前日―。

掛川市立中央図書館では県内外の小中学生55人が参加した「掛川こども王将戦」が行われ藤井七冠と永瀬九段が会場を見学しました。こどもたちの真剣な表情に藤井七冠は…

（藤井七冠）

「大会は普段の練習の成果を試す 場所と同時に参加者と交流したり将棋のおもしろさを再発見で きる場所/これからも将棋を楽しく続けてくれたらうれしい」

その後、2人は王将戦 第一局の会場「掛川城 二の丸茶室」で使用する駒や会場の温度などを確認する検分を行った後掛川での対局に思いを語りました。

（藤井七冠）

「掛川市で対局するのは今回で3回目になる。対局場の二の丸茶室も素晴らしい雰囲気／掛川の対局は前夜祭も行ったり歓迎していただいている。その期待に応えられるようにあしたからがんばりたい」

そして一夜明けた、12日「王将戦 第一局」の初日。午前9時に、永瀬九段の先手で対局が始まり後手の藤井聡太七冠は湯呑に手を伸ばしお茶を口に含んでから駒を動かしました。

勝負の行方と共に毎回、注目されるのが対局中の「おやつ」

今回は、掛川市が市内の菓子店などに募集をかけ13社から17品の「おやつ」が候補に選ばれました。

初日、午前の「おやつ」に藤井七冠が選んだのは…

地元産の砂糖「よこすかしろ」をつかった「羊羹」と「掛川抹茶」。

選ばれたおやつが発表されてわずか30分後。この羊羹を販売する掛川市横須賀の「菓子司 しみづ」には早くも同じ羊羹を買い求める客の姿が…

（店主）「6本ね」（客）「6本です」（店主）「750円が6本」

藤井七冠のファン歴4年都内から来た女性3人組は…

（客）

「いまから30～40分前に（おやつが）発表になったので、 会場から13キロ運転して掛川市内からやってまいりました」「藤井さんがどんな物を選んだのかなと、普通ですと洋菓子を選ぶ方が多いじゃないですか若い方は。その方が渋いお菓子 を選ぶという、我々としてはすごく歓迎なんですでどね。」

用意していたおよそ30本の羊羹はすぐに完売。店主もこの反響に驚きを隠せません。

(菓子司すみづ 鈴木雅之さん)

「まさかうちが選ばれるとは思ってなかったので、びっくりしました。」「発表からすぐにお客さんから電話がさっき受けまして、予約も入りましたので「（藤井七冠に）甘いものをとって頭の回転をよくして頑張って勝ってほしい」

店では、早ければ15日から販売を再開できるよう準備を進めているという事です。

また、12日藤井七冠が昼食に選んだのは、地元産の野菜とブランド豚を使った「ホイコーロー」と「掛川深蒸し茶」

午後のおやつには「深蒸し茶のバスクチーズケーキ」と「アイスティー」を選びました。

このケーキを販売する焼き菓子店は掛川を代表するような菓子に育ってほしいと話します。

（nanan 田中奈奈さん）

「電話は来ないと思っていた。来た時はすごくうれしかった」「すごく粒子が細かい深蒸し茶パウダーで深みがあり、深蒸し茶を感じられると思う」「掛川の深蒸し茶はすごくおいしいという事を感じてもらえればうれしい」

予約販売は行っていませんがしばらくの間通常の販売数の2倍生産する予定だということです。

そんな「おやつ」の盛り上がりの一方。対局会場のすぐ近くではプロ棋士による大盤解説会が開かれ将棋ファンおよそ100人がその一手一手に注目していました。

（東京からの参加者）

「今までの挑戦者よりも永瀬九段はランク的にも上のほう。結果よりも中身がおもしろいことを期待している」

初日の対局は、47手目を永瀬九段が封じて終えました。

対局2日目の13日は午前9時から永瀬九段の次の一手が書かれた封じ手が開封され対局再開。

白熱の頭脳戦が続く中、藤井七冠が選んだ13日の「おやつ」は…

午前は純抹茶を使用した「生クリーム葛大福 純抹茶」と「掛川和紅茶」。午後は県内産のイチゴを使った「紅ほっぺフレッシュジュース」となりました。

注目の対局は13日の夕方には決まる見通しです。

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