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【県人事案】新副知事ポストに元官僚と沼津市副市長起用方針で調整進める知事…専門家の見解は(静岡)

Daiichi-TV(静岡第一テレビ) / 2025年1月28日 17時32分

Daiichi-TV(静岡第一テレビ)

静岡・鈴木知事は、新たな2人の副知事に総務省の元官僚と沼津市の副市長を起用する方向で調整していることがわかりました。今回の人事案に専門家の見解は…。

28日午後に行われた鈴木知事の定例会見。新たな副知事の人事案について問われると…。

(鈴木知事)

「今回の議会で、副知事案を提案する予定になっているが、中身については、これから議会に諮るので、回答は差し控えさせていただく」

また、副知事を選定する上で、重視することを問われると。

(鈴木知事)

「議会に説明した後に、タイミングをみて皆さんに説明したいと思うが、現時点では回答は差し控えさせていただきたい」

新たな副知事案について、慎重な回答を繰り返した鈴木康友知事。現在、県の副知事には、川勝前知事時代に任命された森貴志副知事と、増井浩二副知事の2人が務めています。ともに県の元職員で、川勝前知事からの信頼が厚かった人物です

森副知事は2022年に就任し、リニア問題などを担当。増井副知事は、2024年に就任し、知事直轄組織や危機管理部のほか、県と浜松市が新たに設置した新野球場の協議会の会長を担当しています。複数の関係者によると、2人は退任する意向を示していて、鈴木知事は、新たな副知事として、元総務官僚の平木省氏と沼津市副市長の塚本秀綱氏を起用する方針であることが分かっています。

平木氏は奈良県出身の50歳で、東大法学部卒業後、1997年に現在の総務省に入省。鈴木知事が浜松市長時代には市の財政部長を務め、岐阜県の副知事なども歴任してきました。一方、塚本氏は、県の元職員で63歳。1984年に入庁後、財務局長や中部地域局長を担当し、2022年7月から沼津市の副市長を務めています。

副知事案を巡っては、2024年9月、鈴木知事は、森副知事の後任として平木氏を新たな副知事に据えようとしましたが、県議会最大会派の自民改革会議から「事前の説明が不十分」「浜松市に偏ったような人事案」などと反発を受け、鈴木知事も「説明不足だった」と見送っていました。

(鈴木知事)

「副知事の人事案件は、議会において同意・不同意を決定いただく大変重要な人事案件」「まず、事前に、きちっと議会の皆さんに対して、しっかり説明をする必要があったことについては、その通りだったと思う」

今回の人事案は、2月18日に開会する県議会2月定例会に提出される見通しです。鈴木知事は、県議会の各会派に丁寧に説明したい考えですが、すでに「説明が不十分」との批判の声も上がっていて、今後、議会側の理解を得られるかが課題です。

(スタジオ解説)

(伊藤 薫平 キャスター)

複数の関係者によりますと、新たな副知事に有力視されているのが、元総務官僚の平木省氏と、沼津市副市長の塚本秀綱氏です。

平木氏は奈良県出身の50歳。鈴木知事が浜松市長時代に、浜松市の財政部長として

共に「行財政改革」に取り組みました。一方、塚本氏は県の元職員で63歳。財務局長や中部地域局長を歴任し、2022年からは沼津市の副市長を務めています。

今回の副知事案について、県の元職員で静岡産業大学の小泉教授は、「財政の再建や地域バランスを意識した人事」との見方を示しました。

鈴木知事は「財政の建て直し」に意欲を見せていて、「2人の財政に関する経験が生かせること」、また、沼津の副市長である塚本氏起用には、鈴木知事の課題といわれる「県東部の市町のまとめ役を期待しての起用ではないか」と話しました。

副知事の選任には議会の同意が必要になりますので、鈴木知事は、今後、人事案について議会の理解が得られるかが課題になります。ある自民党会派幹部は、「県当局が、副知事案について「浜松寄り」ではなく、「脱浜松」であることを説明できるかがカギになる」と話していました。

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