【ラストラン】“幸せの黄色い新幹線”JR東海｢ドクターイエロー｣最終検査走行…多くのファンが見守る(静岡)

Daiichi-TV(静岡第一テレビ)

2024年6月、JR東海は、老朽化などを理由にドクターイエローの2025年1月での運行終了を発表していましたが、28日から29日にかけて最後の検査走行を行いました。

28日は、富士山も顔を出す絶好の撮影日和となり、富士市内の撮影スポットにはカメラを構える大勢のファンの姿が。お目当てはもちろん。

（富士市民）

「ドクター、ドクターイエロー」

（台湾から）

「ドクター新幹線」

静岡市駿河区の用宗にある撮影スポットでも。

（神奈川から）

「黄色いボディ、普段白い新幹線が走っている中に黄色い新幹線が走って一際目立つ。かっこいいですね」

（京都から）

「ドクターイエローを撮りに京都から」「引退と聞くと撮りたくなる」

たくさんの人たちを大興奮させるのは、「幸せの黄色い新幹線」と呼ばれる検査専用の新幹線「ドクターイエロー」。現在、2編成が運行されていますが、そのうちJR東海が所有する「T4」編成がラストランとなったのです。

ドクターイエローは、10日に1回程度、東京ー博多間を2日間かけて往復していますが、ダイヤは公表されていません。しかし、28日は、下りの最後の検査走行となるという噂を聞きつけた多くの人が、最後の勇姿を写真に収めようと集まったのです。そして…。滅多に見ることのできない富士山と黄色い新幹線の共演。窓をよく見ると「ありがとうT4」の文字が。みなさん、二度とないシャッターチャンス上手く撮れたのでしょうか？

（撮影者）

「よかったです。ちょうど雲が切れて、車窓にも『ありがとうT4』と書いていて、天気も良くて最後の最後に良かったです」

（撮影者）

「完璧」

（撮影者）

「富士山と一緒に撮りました。前回静岡で撮ったがうまく撮れなくて、リベンジ成功です」

そして、29日は、上りの最後の検査走行となり、T4編成にとって、本当の“ラストラン”となりました。

午前10時40分に博多駅を出発したドクターイエローが、ついに県内へ。

午後4時38分に浜松駅を通過。普段、目にすることのない黄色い車体は、まさに幸せを運んでいるかのようです。

続いて、茶畑と一緒に撮影できるという菊川市内の撮影スポット。そして、4時45分過ぎ…。茶畑の中を駆け抜けていきました。撮影に訪れた親子連れは。

（ファン）

「最後だから、息子と一緒に見に来れたらということで」「迫力があった」

写真には「ありがとうT4」の文字も。

（ファン）

「これ撮りたかったんですよね。最後文字が書いてあると知ったんで」

ノンストップで進んでいき、静岡市内へ。

（勝俣 宜彦 記者）

「今、黄色い車体が静岡駅へと入ってきました」

通過する静岡駅のホーム上には、入場券を買って、ドクターイエローを一目見ようとする人の姿が。

（ファン）

「幸せの黄色い新幹線と言われているので、撮れた時はうれしくなった」

（ファン）

「20年間お疲れ様でした」「すべてのファンの憧れで、幅広い世代に愛されたアイドルみたいな

存在」

（片平 真由 カメラマン）

「夕日に照らされた黄色い車体が、静岡市市内を駆け抜けていきます」「窓にはありがとうT4の文字も見えます」

そして、富士市内でも。

（富士・島田 悠以 記者）

「富士山には、少し雲がかかっていますが、富士山とドクターイエローの姿をカメラでとらえようと、きょうも多くの人が訪れています」

（ファン）

「ドクターイエローが最後だから、見逃せない」

そして、午後5時過ぎ、ドクターイエローの姿が。富士山に、今までの感謝を伝えるかのように、さっそうと走り抜けていきました。

（ファン）

「かっこいいですね。寂しいですね。なんとなくね。そんな気がします」

「見ると幸せになる」とも呼ばれているドクターイエロー。最後の最後まで多くの人に笑顔と幸せな気持ちを届けてくれました。熱海駅を午後5時15分に通過し、静岡を後にして、まもなく終点の東京駅に到着する予定です。

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