【8年連続過去最大】静岡市の2025年度当初予算案発表…市長が目指す新たなまちづくりへ「変革加速予算」とは
Daiichi-TV(静岡第一テレビ) / 2025年2月3日 17時17分
静岡市の難波市長は、2月3日、2回目となる「2025年度予算案」を発表しました。最大の課題「人口減少」への対策に向け、難波市長が目指す新たなまちづくりとは。
(静岡市 難波市長)
「今回は変革加速予算です」「非効率・執行能力に課題があったので、徹底的に2年間かけて変えてきた」「足回りがしっかりしてきたので、少し踏み込んでも大丈夫になったので、変革加速予算と言いたい」
3日、静岡市が発表した、一般会計で3885億円の2025年度当初予算案。2024年度から350億円増加し、8年連続で「過去最大」となりました。難波市長にとって2度目の来年度当初予算案。そのポイントは…?
(静岡市 難波市長)
「令和7年度当初予算編成において、現状認識・課題は、やはり人口減少対策で、あまりにも厳しい状況になりすぎている状況です」「何にポイントを置いていくかというと、5つの分野に予算を重点配分する。まずは、子育て支援・教育の充実と健康長寿の推進。2番目が災害対応力の強化、そして、地域経済の活性化、文化・スポーツを生かしたまちづくりの推進、社会変革の推進とありますが」「地域経済の活性化をすることが子育て支援・教育の充実にもつながると考えているので、このあたりを特に重点を置いている」
注目は、1月に難波市長が東静岡駅北口への整備を正式に決めたアリーナ事業。用地取得などのために11億円余りが計上されたほか、複数年度にわたり、支出を予定する債務負担行為として建設費300億円を設定しました。
また、難波市長が大規模な開発事業を行う「最後のチャンス」と期待をかける、駿河区の日本平久能山スマートインターチェンジ周辺の土地の区画整理事業には、約11億円が盛り込まれています。
こうした中、静岡市が力を注ぐのが、玄関口である「静岡駅周辺の再整備」です。2030年代前半の供用開始を目指している南口の駅前広場については、設計費用として6350万円を計上。そして、市が、今回、新たに打ち出したのが、北口地下広場、通称「しずチカ」の大規模改修です。
(白鳥 貴久 記者)
「JR静岡駅北口から階段やエスカレーターなどで降りた先にある地下広場ですが、市は、あちらの一体を静岡らしいデザインに一新するということです」
これが、その完成イメージ。天井全体を地元の伝統産業「駿河竹千筋細工」を連想するデザインにする予定で、2億2000万円を予算に盛り込んでいます。
(静岡市景観まちづくり課 石黒 大介 係長)
「降りてみて、他の都市との違いが 分からない。静岡らしさが表現できていないのが1つ目の 課題。2つ目は」「広場でありながら、滞留や休憩ができる 機能が少ないのが課題」「工芸品のデザインを取り入れながら。、静岡を感じてもらい、また、『静岡はいいな』「静岡は温かい な』というイメージを持っても らい、『また来たい』と思えるような空間にしていきたいなと考え ていている」
街の人に、今の地下広場への印象を聞いてみると。
(街の人)
「都会と比べると、少し殺風景な気がする。スペースはいいが、もう少し、広告だけではなくて、華やかなものがあってもいい」
(街の人)
「少し寂しいなと思う」「もう少し温かみがあるものがあればいいな」
市は、休憩用の椅子やテーブルを配置し、訪れた人が留まることのできる空間をつくるほか、新たな店舗も整備します。中心市街地へ巡りやすい環境づくりを目指し、市は、2025年の秋以降に改修工事を着手する見通しです。さらに市は、中心市街地のにぎわいづくりを目指し、青葉シンボルロードを再整備します。
(白鳥 貴久 記者)
「市役所の前にある青葉シンボルロードでは、車止めなどを撤去し、緑地帯と沿道を一体的な空間に変えていくということです」
対象となるのは、市役所前広場「葵スクエア」から約350メートルの区間です。これが整備後のイメージ。車止めや施設などで分断されている中央部の緑地帯と沿道を平面でつなぐ方針で、周辺の通行止めの規制については、現在、検討が進められています。市は基本設計を作る費用として2650万円を予算に盛り込みました。青葉シンボルロードは整備から30年以上が経ち、老朽化による施設のサビや歩道の補修工事が目立つほか、イベントがない時は閑散としていることも課題となっています。
(静岡市景観まちづくり課 石黒 大介 係長)
「こういった補修の痕が目立ったり、老朽化が進んでいるので、市民が、この場所に来て憩いたいとか休憩したい、長く過ごしたい空間になっていないのが問題だと考えている」
こうした中、市は、2024年10月に、青葉シンボルロードの一部区間を歩行者天国にする実証実験を行い、休憩スペースが設置されると、多くの人が利用していました。その一方で、周辺の店舗からは、車を利用して店に来る人や業者の搬入を妨げているなど批判の声も上がっていて、今後、理解を得られるかが鍵となりそうです。
(静岡市景観まちづくり課 石黒 大介 係長)
「街中を人中心、歩行者中心の街中に変えていきたいと考えている。その中で、できるだけ、この空間を一体的な空間にして、いろいろな人に多様な使い方ができる空間に変えていきたいと考えている」
市は、2026年度末までに、周辺への影響の調査や再整備の基本設計を行う予定で、その後、整備に取りかかります。
静岡市が編成した過去最大規模の予算案。魅力のある新たなまちづくりで、厳しい人口減少に歯止めをかけることができるのでしょうか。
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