どうして北京を占領した日本軍は、紫禁城を破壊しなかったのか=中国メディア 

サーチナ / 2020年10月29日 11時12分

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中国のポータルサイトに、「日本軍が北京を占領していた期間、どうして紫禁城は破壊されなかったのか」とする記事が掲載された。(イメージ写真提供:123RF)

 中国のポータルサイト・百度に27日、「日本軍が北京を占領していた期間、どうして紫禁城は破壊されなかったのか」とする記事が掲載された。

 記事は、中国では王朝が交代するたびに前王朝の宮殿が破壊されてきた中、北京の紫禁城だけは明朝が滅んで清の時代になってもそのまま使われ、近代の戦乱や日中戦争期の日本軍による北平(当時の北京の名称)占領を経ても破壊されることなく現在まで保存されていると紹介。欧米列強の攻撃を受け、さらに現地人の暴動によって徹底的に破壊された円明園とは対照的であることを伝えた。

 その上で、紫禁城が円明園のように日本軍の手によって破壊されなかった理由について考察している。まず第一の理由として、中国東北部の情勢を鑑み、北平陥落が時間の問題と見た国民政府が、紫禁城内部の宝物をあらかじめ重慶に移しており、その後占領した日本軍も「空っぽ」の紫禁城に魅力を感じなかったため、敢えて破壊することもなかったとの見方を示した。

 次に、清朝最後の皇帝・溥儀が日本の傀儡政権だった満州国の皇帝として担ぎ出されていたことに言及。紫禁城は溥儀のほか北京から追い出された清朝の旧貴族にとっては重要なシンボルであったため、日本は彼らとの協力関係を保つために故宮に手をつけなかったと論じている。

 さらに、日本軍が不要な破壊行為をすることによって占領地域を一層混乱させることは得にならないと判断したと考察。紫禁城を保存に理解を示すことで「東亜共栄」を演出する狙いもあったとした。また、もはや紫禁城は自らの掌握下にあり、「わざわざ自分たちの財産を破壊する必要はない」との認識を持っていた可能性もあると伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

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