一度は撤退も中国に再上陸して3年、カルビーはなぜ成功した?=中国メディア
サーチナ / 2020年12月2日 5時12分

中国メディアは、2012年に一度中国進出しわずか3年で撤退しながらも、17年に再び中国事業に再チャレンジし、現地市場で根強い支持を得ることに成功した日本の食品大手・カルビーの「秘訣」について紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
中国メディア・鳳凰網は29日、2012年に一度中国進出しわずか3年で撤退しながらも、17年に再び中国事業に再チャレンジし、現地市場で根強い支持を得ることに成功した日本の食品大手・カルビーの「秘訣」について紹介する記事を掲載した。
記事は、日本のスナック菓子メーカーの巨頭・カルビーが再び中国市場に戻ってきて以降、「守るべきところは守る、新しいものに取り組むべくところは取り組む」というスタイルで中国における人気ブランドの一つになったと紹介した。
そして、ジャガイモを主とするスナック菓子やシリアル食品を主力に据え、もともと食感や味、材料の質といった点で業界トップクラスに合った同社が、再度中国進出を果たす際に北海道と京都に新たな工場を設置し、中国市場のニーズに合わせた「日本産」のシリアル商品を提供し、品質の高さや安心感といった要素を含めて評価を勝ち取ったとしている。
また、中国の消費者に対するマーケティングも周到であり、若い世代の味覚の好みを丹念に調査し、絶えず研究開発を進めていると説明。例えば、若者が健康な食事を心がけるようになっていることに着目し、糖質を25%カットした「低糖フルグラ」を開発、オリジナルの「フルグラ」にも勝るほどの人気商品になったと伝えた。
さらに、急速に発展したインターネット文化も積極的に取り入れ、新たな販売チャネルを合理的に活用しているとも紹介。特に若い世代の文化にマッチすることを重視し、様々な業界のブランドとのコラボレーションを通じて、「カルビー」に若さ、ファッション、楽しさといった新たな「タグ」を付与することに取り組んでいるとした。
このほか、自社ブランドのキャラクターづくりや、その派生ビジネスにも力を入れており、同社で発売する商品の多くにそれぞれのマスコットキャラクターをつけ、ブランドイメージの充実を図っていると紹介している。
記事は「カルビーが中国に帰ってきて3年、われわれはその中で多くの『成功の遺伝子』を見出すことができる。日本人が持つ匠の精神に加え、中国国内で発展しているインターネットマーケティングも熟知している。こういった要素が積み重なって、確固たる競争の基盤を速やかに構築できたからこそ、中国のスナック業界にしっかりと根付き、多くのファンを喜ばせられるのだ」と総括した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
今年ブレイクしそうな「アップサイクル」、どうやって活用しているのか
ITmedia ビジネスオンライン / 2021年1月26日 7時56分
-
中国のトラック業界に足りないものは何か? 日本のトラック産業に学べ!=中国メディア
サーチナ / 2021年1月26日 5時12分
-
コロナ禍に打ち克つためにできること 第12回 ついに2度目の緊急事態宣言 - もっとテレワークの拡大を
マイナビニュース / 2021年1月19日 10時16分
-
「頭がいい人」が結果を出す「図で考える」習慣 思い込みや暗黙の前提を打ち破る「田の字」思考
東洋経済オンライン / 2021年1月12日 9時0分
-
日本企業は中国から撤退するのか? それが吉と出るかは不透明だぞ!=中国
サーチナ / 2021年1月4日 10時12分
ランキング
-
1ローソン「もちもちチーズまる」が発売4日で100万個突破!「もちっとした食感」が好評
東京バーゲンマニア / 2021年1月25日 19時0分
-
2不織布マスクって使い捨てじゃないの? オレンジページが女性約1,500人に聞きました
OVO [オーヴォ] / 2021年1月25日 15時30分
-
3太田光、『Qさま』出演芸人に激怒 「クイズばっかりやって何が面白いんだよ」
しらべぇ / 2021年1月25日 9時15分
-
4あなたがお金が貯められない「本当の理由」
オールアバウト / 2021年1月25日 21時20分
-
5スマホで貯まる! 知らないと損するポイ活&電子マネーのコツ 第5回 Pontaポイント・Tポイントを上手に貯める方法って?
マイナビニュース / 2021年1月25日 11時0分