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[宮崎・西米良村]宅配大手などと村営バスでの貨客混載による荷物の配送事業を開始

政治山 / 2020年8月5日 15時0分

荷受け

※写真はイメージです

 宮崎県西米良村(1200人)は20年3月から、佐川急便、日本郵便、ヤマト運輸、日本工営と共同で、同村小川地区等において村営バス(自家用有償旅客運送車両によるコミュニティバス)での貨客混載による荷物の配送事業「カリコボーズのホイホイ便」をスタートした。小川地区の輸送系サービス水準を維持するとともに、村営バス運行関係者および宅配事業者の負担軽減を図る仕組みの確立がねらい。

 小川地区は、村営バスが平日に1日3往復、土日祝日に1往復運行しているが、人口減少により輸送人員が低迷し、運営が厳しい状況にある。また、宅配事業者にとっても、集配効率が低下しつつある状況となっていた。ホイホイ便は、村の中心部である村所地区から小川地区までの約21kmの区間で旅客と宅配荷物を村営バスに載せた貨客混載として運行したあと、小川地区で村の委託配達員が村営バスから宅配荷物を受け取り、各戸へと配達するというもの。各社の宅配荷物の共同配送のほか、地区住民や村内事業者が、両地区の間で荷物の輸送を行う手段としても活用できる。

 貨客混載の取組みは、既に全国各地で実施されているものの、宅配大手3社による共同実施は全国初で、村営のコミュニティバス(白ナンバー)で実施するのも極めて画期的な取組みという。このような人とモノの移動統合化の取組みにより、人口減少及び高齢化が進展する地域での効率的な配送モデルの確立、村営バスの維持、村内の物流サービスの円滑化、CO2の排出量の抑制による環境負荷の低減、委託配達員による高齢者の見守りなど、統合的な住民サービスの展開・向上を行っていくとしている。

 なお、ホイホイ便実施に至る調査検討及びコーディネートに関しては、日本工営福岡支店が技術支援を行っている。

(月刊「ガバナンス」2020年6月号・DATA BANK2020)

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