[静岡・焼津市]「交差点に凸部(ハンプ)」の社会実験を実施
政治山 / 2021年4月17日 6時0分
静岡県焼津市(13万9400人)は、市内焼津5丁目の市道交差点において、「交差点に凸部(ハンプ)」の社会実験を実施した。
ハンプとは、交通安全対策のために、道路の路面に設けられた凸状の部分のこと。通過する車両を一時的に押し上げるもので、事前にこれを見たドライバーが速度を落とすことをねらっている。自動車を減速させて歩行者・自転車の安全な通行を確保することを目的に設置する。
市では、2019年12月に市有地で、10種類の異なるハンプ等を自転車走行する場内実験を行っており、得られた結果を今回の社会実験内容に反映している。
今回の実験は、ハンプを整備することで、高齢者などの自転車利用者の交差点認知を補完し、速度抑制や交差点手前での一時停止を促す効果を検証するのが目的。具体的には、高齢者などが、自転車乗用中に交差点を減速または一時停止せずに進入することによる出会い頭事故を抑止するためのハード対策の一つとして、交差点に進入する手前に、自転車を減速または停止させるハンプ等の物理的デバイスを活用した交通安全施設の構造などを検討。実際に市道に設置を行い、その対策の安全性及び実用性などを検証した。
(月刊「ガバナンス」2021年3月号・DATA BANK2021)
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