マニフェスト大賞を使いこなそう!~応募を通じて、自分自身の活動のアップデートと仲間づくりにつなげよう
政治山 / 2022年7月14日 11時50分
マニフェスト大賞の応募が7月からはじまりました。マニフェスト大賞は、地方自治体の議会・首長等や地域主権を支える市民等の優れた活動を表彰する日本最大の政策コンテスト。2006年からはじまり、今回で17回目を迎えます。
私は、江東区議会議員に初当選した2011年からマニフェスト大賞に応募をし、現在は副実行委員長として運営に関わらせていただいております。マニフェスト大賞は、自分自身の議員活動や政策を棚卸しする機会になると同時に、全国の優れた政策や活動を学び、仲間たちとつながり、成長しあえる場でもあると考えております。
この記事では、マニフェスト大賞の応募の意義や、受賞した取り組み、マニフェスト大賞応募で得られたものなどについて、私自身の経験をもとにお知らせします。
私の議員活動の原動力は、マニフェスト大賞~活動の棚卸しから、新たな取り組みにつなげていく「振り返りと成長の場」毎年夏に、これまでの議員活動や情報発信、政策の進捗などを振り返り、継続している取り組み、新たな挑戦などを棚卸し、マニフェスト大賞に応募することは、議員活動をバージョンアップさせる機会でもあり、モチベーションの源泉にもなっています。
私自身の2度の受賞経験とその背景について私は、2011年の初当選以来毎年マニフェスト大賞に応募をしており、2度のコミュニケーション戦略賞を個人として受賞させていただいております。それぞれの概要と背景、得られたことについてご紹介します。
(1)ICTとリアルコミュニケーションの融合による、新しい政策提言サイクルの実践(第8回マニフェスト大賞 優秀ネット選挙コミュニケーション戦略賞・審査員特別賞:2013年)
インターネットでの情報発信、区政報告会「あやこcafe」などの日頃の議員活動における、コミュニケーションの手法について応募し、「優秀ネット選挙・コミュニケーション戦略賞」と、同部門の「審査員会特別賞」の2部門を受賞しました。
「SNSやチラシ、区政報告会などを活用した情報発信や区民との対話を継続し、政策実現に繋げていく仕組みを作った」という現在では当たり前の取り組みを、当時では斬新なものとして評価していただきました。応募した取り組みは議員活動12年目となった今でも継続しており、この受賞により、小さな取り組みの積み重ねでも認めていただけることを実感することができました。座談会「あやこcafe」はこれまでに134回開催しています。
(2)「SNSガイドライン」の策定(第16回マニフェスト大賞 優秀コミュニケーション戦略賞:2021年)
2度目の受賞は、SNSによる情報発信を効果的に行い、誹謗中傷の発生を防ぐため地方議員では初めてとなる「SNSガイドライン」を策定し、SNSの安心安全な運用を目指した取り組みです。
私は、議員活動を通じてSNSの活用を積極的に続けていたところ、2期目に入ってしばらくしてSNSの誹謗中傷に遭い、精神的にもダメージを受け、恐怖心からSNSの発信をためらってしまう経験がありました。
その時は、3期目の選挙も控えていたため、状況を打開するために専門家と相談して策定したのがSNSガイドラインです。
SNSガイドライン策定により、実際に自分自身が誹謗中傷を受けることがなくなったため、同じ悩みを抱える方を少しでも減らそうと、議員勉強会などを通じて事例の水平展開をはかったところ、党派を超えた地方議員がSNSガイドラインを設定し、議員活動や選挙活動などにおける誹謗中傷が減り、安心に繋がったという声を多くいただいています。
受賞後も、地方議員勉強会や議員志望者を対象にした講演や個別相談対応によるガイドライン普及活動を行っており、ガイドラインを策定する議員も増加。事例の水平展開(TTP)を行うことで議員の安心安全なSNSコミュニケーションに繋がっているのは本当に嬉しいことです。
私も取り入れたい!という方はぜひご一報の上、TTPしていただけると幸いです。
マニフェスト大賞を通じて得られること(1)応募し続けることは個人の財産、TTPで善政競争を広げられる!
一つ一つの取り組みは小さいものでも、活動を継続し、応募し続けることは個人の財産にもなり、それを共有して、多くの方にTTP(良い取り組みは徹底的にパクる=取り入れて自分のものにしていく)ことで、善政競争を広げていくことにもつながります。
(2)全国のトップランナーとつながり、一緒に頑張れる仲間ができる!
全国の先進的な取り組みをしているトップランナーの方々ともつながり、切磋琢磨できるような環境ができるのもマニフェスト大賞のメリットの一つです。
マニフェスト大賞実行委員会・ローカルマニフェスト議員連盟では、「全国地方議会サミット」「早稲田勉強会」などの各種勉強会を通じて、先進事例を学び合い、実践者同士がつながれる機会を定期的に提供しています。勉強会は内容も濃く、講義だけでなく、参加者同士の活発な情報交換も行われています。
コロナ禍においては、オンライン開催、会場開催とオンラインのハイブリッド開催など、開催方法にも工夫を重ね、全国どこからでも参加しやすくなりました。
このように、マニフェスト大賞応募には大きなメリットがありますので、お気軽にご応募ください!
マニフェスト大賞の応募について、詳しくは「なんでも相談会」へご参加ください!(7/18 19時~第1回を開催)マニフェスト大賞への応募方法が分からない、ご自身の活動・取り組みがマニフェスト大賞に応募できるのか、などの疑問にお答えする「マニフェスト大賞なんでも相談会」をオンライン開催します。
第1回目の開催は、7月18日(月・祝)19時から20時
各地の実行委員が参加者からの質問にお答えします。オンラインによる開催で、途中入場・退室可です。
はじめてマニフェスト大賞にご応募された方で、「マニフェスト大賞なんでも相談会」に参加して受賞に至った方も過去に複数いらっしゃいます。
応募を検討している方で、不安なことがありましたら、ぜひお気軽にご参加ください。詳しくは、以下のホームページをご覧の上、お申し込みください。
http://www.local-manifesto.jp/manifestoaward/docs/2022061600010/
■鈴木綾子(すずき あやこ)プロフィール
江東区議会議員。2011年初当選期目。成城大学文芸学部卒。早稲田大学大学院修了。江東区豊洲在住。NTTドコモ出身。「働く世代のワークライフバランスを応援します!」をキャッチフレーズに、保育、子育て支援、介護などの政策に注力。対話型の区政報告座談会「あやこcafe」を毎月開催。(2022年6月現在134回) マニフェスト大賞は個人として、第8回(2013年)「ネット選挙・コミュニケーション戦略賞」「審査員特別賞」、第16回(2021年)「コミュニケーション戦略賞」の2回受賞。
この他所属している勉強会、議員連盟としても複数の受賞経験を持つ。
現在は、副実行委員長としてマニフェスト大賞の運営に携わる。
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