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海の上からFAXで―洋上投票には課題も

政治山 / 2015年8月20日 17時30分

 8月から10月にかけて岩手、宮城、福島の3県内で数多くの選挙が行われます。この3県は太平洋に面しているため漁業に従事している有権者が多く、昨年12月に行われた第47回衆議院議員選挙では、事前の手続きが間に合わず、洋上投票ができなかったとの不満の声が上がりました。

 洋上投票とは不在者投票の一つで、遠洋漁業や海上輸送などに従事するために投票日当日に日本国内におらず、指定船舶の船上で業務を行っている船員が、ファクシミリ(ファクス)を利用して船上から投票できる制度のことです。投票できる選挙は衆議院議員選挙と参議院議員選挙のみで、投票は公示の翌日から投票日の前日までに行います。

 洋上投票を行いたい船員は、事前に選挙人名簿のある市区町村の選挙管理委員会から、選挙人名簿登録証明書の交付を受ける必要があります。急遽、選挙の実施が決まると、その時点で出航している場合は手続きができません。

 また、日本船籍ではない船舶や日本船籍であっても日本人船員が一定数いなければ投票できないことに加え、地方選挙では洋上投票は行えないことから、船員の選挙権が守られていないとの指摘があります。海事関連産業の労働組合が今年3月、これらを改善する制度改正を求めて、各政党へ「全ての船員の選挙権行使を求める申し入れ」を行いました。

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