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なぜ予算と関係ない質疑が予算委員会でなされるのか

政治山 / 2016年1月14日 8時0分

 通常国会が4日に開会し、8日から衆議院予算委員会で補正予算案の実質審議が始まりました。テレビで予算委員会を見ていると、予算とは関係のない質疑がよく行われています。これはなぜなのでしょうか。

 予算案は通常国会召集日に内閣から衆議院に提出され、予算委員会に付託されます。昨年秋に臨時国会が開かれなかったため、今年の通常国会は今年度の補正予算審議から始まり、本会議での可決・成立を経て2016年度の予算案審議に入ります。1月4日の本会議で麻生財務大臣は財政演説を行い補正予算案の説明を行った後、7日の衆院予算委員会で趣旨説明を行いました。

答弁する安倍総理
委員会で答弁する安倍総理(出典:首相官邸ホームページ)

テレビ中継が入る花形の委員会

 予算委員会は、衆参各院に設置された常任委員会で、テレビ中継も多いため、党首討論が行われる国家基本政策委員会と並んで最も花形の委員会です。予算委員会は、内閣提出の予算案を審議する場ですが、衆議院規則92条・参議院規則74条によると、所管は「予算」の一語のみです。

全ての政策課題は予算に通じる

 予算は1年間の国政の在り方を決めるものなので、委員会では森羅万象あらゆる事項が含まれると理解され、テレビ中継を見ていても「予算と何の関係があるのか」と思うようなことまで質疑されるのが常態化しています。

質問者は常にテレビ中継を意識

 質問者は視聴者に関心を持ってもらおうとフリップを使って分かりやすく説明しますが、それは答弁者に向けてよりも委員会室に設置されているカメラに向けられています。正確には、カメラの向こうの視聴者に向けられています。

 質問者は質問内容と答弁者要求を前日までに各府省庁に通告することになっていますが、たとえ実務的な質問であっても、官僚ではなく総理大臣を含めた複数の大臣を答弁者に指定することが多いです。相手方に閣僚をずらりと並べ、政権に孤軍奮闘で立ち向かうイメージ戦略を意識してのことです。

質問の幅が広すぎて予算そのものの審議が疎かに?

 予算と直接的な関連がない広範な質問が政権を揺るがすことがあります。閣僚の資質問題や「政治とカネ」にまつわる問題が政局に発展したケースは枚挙に暇がありません。

 一方で、予算そのものの審議が疎かになったり、質問者がパフォーマンスにばかり走って政策よりも政局狙いの質疑が繰り広げられたりするなどの問題点も指摘されています。

予算委員長は閣僚並みの重要ポスト

 対応次第で政権運営に大きな影響が生じることから、衆参の各予算委員長は閣僚に準じる重要ポストと見なされ、経験豊富な議員が充てられます。

 2014年9月に就任した大島理森・衆院予算委員長は、「政治とカネ」を巡る与野党の激しい攻防をうまく采配したことで株を上げ、翌2015年4月には衆院議長に抜擢されて、現在は本会議を取り仕切っています。

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