1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 政治

年々高まる地方移住への関心―移住・交流&地域おこしフェアに8000人超

政治山 / 2016年1月20日 13時0分

 移住や地域おこし協力隊に関する情報交換や相談を行う「移住・交流&地域おこしフェア」(移住・交流推進機構主催)が17日、東京ビッグサイトで開催されました。

全国から400自治体・NPOが集結

 2014年度から移住・交流と地域おこし協力隊のイベントを合同で行う形式になり、広い会場を移住・交流ブースと地域おこし協力隊のブースに分けて、地方から駆け付けた各自治体担当者や協力隊員が個別相談に応じています。

 自治体・NPOなどの出展団体は、一昨年が217、昨年266だったのに対し、今年は464団体とほぼ倍増。これに伴い、来場者も一昨年の3638人、昨年の6832人から、今年は8372人と増加し、地方創生をアベノミクスの政策テーマに掲げる政府の後押しもあって、地方暮らしへの関心が増加傾向にあることが伺えます。

フェアの来場者数と出展数の推移

 会場内には、戦国武将の格好をしたスタッフや各自治体のゆるキャラなどが行き来する中、ベビーカーを押して家族連れで相談に来た移住希望者や、協力隊の活動に興味を持って訪れた若者で賑わいました。

青年海外協力隊員から地域おこし協力隊員へ

 地域おこし協力隊に興味があって訪れたという千葉県在住の男性(31)は先月、ケニアでの3年間の青年海外協力隊の活動を終えたばかりで、「進路を考える中で地域おこし協力隊にも興味があって訪れた」とのこと。

 ケニアでは非行少年が集まる更生学校で福祉活動に従事。次は国内での協力隊に興味を持っているとのことで、「全国の自治体が集結しているので、日本のどこでどんな活動が行われているかを把握したい。先々のことを考えたら定住できる地域がベストなので、じっくりとブースを回ります」と話していました。

8000人超の来場者で埋まった移住・交流&地域おこしフェア
8000人超の来場者で埋まった移住・交流&地域おこしフェア

協力隊員も地域の良さをアピール

 一昨年4月に静岡県松崎町に協力隊員として着任した野口智弘さん(26)は、街中の蔵などの壁塗りに使われている「なまこ壁(なまこかべ)」を伝承していくための修繕プログラムや、耕作放棄地などに植わっている果樹の収穫に勤しむ活動を続けています。「以前は北海道で働いていたので、暖かいエリアで地域おこしをしたいと思い、たまたま選んだのが松崎町。自由に活動でき、協力隊員の仲間もいるので、いつも相談し合いながらアイデアを出し合っています」と松崎町の魅力をPR。

 地域おこし協力隊については「アイデアが実現できて相談できる環境は大切なので、これから協力隊員になろうという方は、体験ツアーを利用するなどして定住できる環境かどうか、自分に合った自治体かどうかをしっかりと調べることをお勧めします」とアドバイスしていました。

 移住・交流や地域おこし協力隊の情報は、移住・交流推進機構のホームページ(http://www.iju-join.jp/)や全国移住ナビ(https://www.iju-navi.soumu.go.jp/ijunavi/)などで募集状況やイベント予定などが提供されています。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください