障害者雇用促進法の改正―2年後には法定雇用も引き上げへ
政治山 / 2016年3月15日 17時30分
障害者差別解消法(障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律)と同時に改正障害者雇用促進法も4月に施行されます。
雇用分野でも改善義務化
1960年に「身体障害者雇用促進法」が制定され、1987年に知的障害者も適用対象となって名称が障害者雇用促進法(障害者の雇用の促進等に関する法律)になりました。
同法はその後、何回か改正され、2013年6月には障害者の範囲明確化(発達障害が精神障害に含まれる、など)の改正が施行され、今年4月には「差別禁止・合理的配慮の提供義務および苦情処理・紛争解決援助」の改正が施行されます。具体的には、(1)雇用分野での差別的取扱いの禁止、(2)事業主に障害者が働くに当たって支障を改善する義務―といったことを定めています。
2018年から法定雇用率も見直し
2年後の2018年4月には「法定雇用率の算定基礎に精神障害者を追加」する改正が施行されます。
現在、民間企業には、従業員数の2.0%以上の雇用が義務付けられています(法定雇用)が、2018年から5年間の猶予期間を経て、算定基礎の見直しと共に引き上げられる見込みです。
民間企業の障害者雇用率は現在1.88%
昨年11月に厚生労働省が発表した「障害者雇用状況の集計結果」によれば、民間企業の実雇用率は1.88%(雇用障害者数45万3,133.5人)と過去最高を更新しました。
また、公的機関は法定雇用率2.3%(都道府県などの教育委員会は2.2%)に対し、国の実雇用率は2.45%(雇用障害者数7,371.5人)、都道府県の実雇用率は2.58%(雇用障害者数8,344.0人)、市町村の実雇用率は2.41%(雇用障害者数2万5,913.5人)、教育委員会の実雇用率は2.15%(雇用障害者数1万4,216.5人)となっています。
<株式会社パイプドビッツ 政治山カンパニー 編集・ライター 上村吉弘>
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
日本難病・疾病団体協議会(JPA)3つのアンケート結果を発表
PR TIMES / 2024年11月19日 13時0分
-
オンライン法務学習支援サービス「Legal Learning」、2025年4月、10月に施行される育児介護休業法等改正の解説動画を配信開始
PR TIMES / 2024年11月18日 9時45分
-
自転車の「ながらスマホ」で懲役刑も…11月から変わった「道路交通法」の罰則とは
MONEYPLUS / 2024年11月3日 11時30分
-
懲役・罰金・講習「自転車も」あります 厳罰化の“ながらスマホ”NG基準は? 酒は提供者も対象に
乗りものニュース / 2024年10月31日 9時42分
-
障害者への合理的配慮の義務化で何が変わるのか 「障害者差別解消法」の改正を怖がる必要はない
東洋経済オンライン / 2024年10月30日 11時0分
ランキング
-
1県議会自主解散など要求=維新、兵庫知事選を総括―吉村共同代表
時事通信 / 2024年11月24日 15時35分
-
2強盗致傷事件被害品のクレカを受け取った疑いで21歳大学生を追送検…SNSで闇バイトに応募
読売新聞 / 2024年11月24日 16時51分
-
3ビシネスホテル“強盗” 自称会社員の少年を逮捕 群馬・高崎市
日テレNEWS NNN / 2024年11月24日 13時15分
-
4「“確率”の問題は“数学I”の範囲外」 受験生の指摘で発覚 島根県立大学の入試で出題ミス 島根県出雲市
日本海テレビ / 2024年11月24日 11時51分
-
5実家は売春宿、ホステスを殺して15年逃亡…「松山ホステス殺害事件」福田和子の壮絶人生(1982年の事件)
文春オンライン / 2024年11月24日 17時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください