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県内初、大網白里市は政務活動費を議員発議で後払い方式に改めました。

政治山 / 2017年3月28日 7時30分

 大網白里市は、千葉市の東側に隣接し、九十九里浜のほぼ中央に位置する風光明媚なベッドタウンです。この20年で、住宅団地開発により人口が大幅に増えた市でもあり、私もよそから越してきたいわゆる「新住民」です。

 私は25年間、企業内ビジネスマンとして転勤生活を送っていましたが、住宅団地内の開発問題をきっかけに2015年11月の一般選挙で立候補し、お陰様で当選、活動させていただいています。

大網白里市議会ホームページ
大網白里市議会ホームページ

年度初めに一括交付していた政務活動費

 わが市の政務活動費は年間49,800円と多くはないのですが、慣例として年度初めに全議員に一括交付されていました。これ、ついこの間まで会社員をしていた自分にとっては違和感がありました。だって、営業などで経費を使った場合、まずは自分で立て替えて領収証をもらい、社内チェックを受けてようやく手元に戻る仕組みがほとんどでしたので(高額のものは除きますが)。

 しかも、お金を先に受け取ってしまえば、人の性(さが)として「返還するのもなんだから、さて何に使おうかな?」という考えにもなりかねません。自分で立て替えて現物と領収証を添付し、チェックを受ける形にすれば、費用使途の透明性も高まります。

千葉県内初の後払い方式に

 試しに先輩議員に相談してみると、同じことを思っている方が結構いらっしゃる。ならば新人の私が口火を切りましょう、ということで「議会改革推進協議会(各会派から1名づつ出席する改革を話し合う場、森は無会派代表)」の席で提案しましたところ、協議会で全会一致を見ました。

 その上で条例の改正議案を議員発議でこの第1回定例議会(2/20~3/21)の最終日に上程したところ、全会一致で可決されました。政務活動費の後払い方式を導入するのは、千葉県内では我が大網白里市が初めてなんだそうです。

 私の行動は、ただ民間の感覚を議会に持ち込んだだけのこと。今後もいろいろな場面で、企業出身者が民間の合理性を行政に生かせるようになればいいのでは、と考えます。

<大網白里市議会議員 森建二>

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