中村角 増収増益で着地 中村社長「小口取引を大事に」
食品新聞 / 2024年6月19日 10時22分
中村角(広島市)の24年3月期は売上高が前年比103.3%の321億5千100万円、経常利益が110.4%の3億円。業務用食品の回復と、値上げによる単価上昇で増収増益となった。
グループ各社の業績は、協食(山口県山陽小野田市)が売上高24億2千400万円(前年比102%)、経常利益6千900万円(123.7%)、桑宗(広島県福山市)が売上高56億1千300万円(118.2%)、経常利益1億1千500万円(172.3%)、カクサン食品(広島市)が売上高14億9千700万円(92.9%)、経常利益6千400万円(99.8%)。
業務用卸の協食と桑宗は中村角と同様の要因で増収増益。牡蠣エキスなどの調味料を製造するカクサン食品は、原料高や経費増により値上げした影響もあり販売数量が減少した。
なお、カクサン食品は5月29日付で中村哲朗社長が代表取締役会長に、中村通孝専務が代表取締役社長に就任した。
◇ ◇
中村角の中村一朗社長は6日、メーカー88社、167人が参集した角親会で今期方針について次の通り話した。
すでに始まった今期も物価上昇の影響が続いており、消費者やユーザーの生活防衛意識が高まる中、経営環境は厳しさを増している。予想していたことだが、得意先からの原価低減の要請や見積もり合わせの案件が増え、難しい判断を迫られている。これまで以上に、売上拡大のための対策に力を入れなければならない。
昨年4月にJFSA(日本外食流通サービス協会)の会長に就任して1年が経ち、共販目標を達成し、ほっとしている。業務用は小口の取引を増やしたい。以前は効率優先の商売をしていたが、小口の取引が大事なことをJFSAで学んだ。受発注のデジタル化や物流の機械化にも取り組む。
家庭用は地域卸としての品揃えに注力し、提案営業で得意先から必要とされる卸であり続ける。取引先から安心して商売を続けられると思われるよう、引き続き努力する。
この記事に関連するニュース
-
大物 上期は増収増益 「よりシビアな見方を」日阪社長
食品新聞 / 2024年6月10日 13時26分
-
カクサン食品 新社長に中村通孝氏
食品新聞 / 2024年6月10日 12時58分
-
山崎製パンの株価が2倍に急伸 原料高でも最高益を達成できた理由
Finasee / 2024年6月6日 11時0分
-
日本アクセス マーケ起点にビジネス拡大へデジタル活用と市場創造 「潜在需要を呼び起こす」服部社長
食品新聞 / 2024年6月3日 14時54分
-
食品大手 上位20社の営業益は計2割増 値上げ浸透と海外拡大もコスト高に警戒感 3月期業績
食品新聞 / 2024年5月24日 13時25分
ランキング
-
1急成長レーザーテック「空売り屋」が標的のナゼ 注目指標「会計利益先行率」ランキングも公開
東洋経済オンライン / 2024年6月19日 8時0分
-
2大量閉店のミニストップもコンビニ再編の波に飲まれる? 顧客を置き去りにしたファーストフード化するコンビニに未来はあるのか
集英社オンライン / 2024年6月19日 8時0分
-
3MUFGで違法な情報共有、融資を条件に強引営業も 不適切な銀証連携で銀行と証券2社に処分勧告
東洋経済オンライン / 2024年6月19日 8時20分
-
4うどんチェーンが渋谷に「ドーナツ」専門店…なぜ? 市場は右肩上がり…人気のワケは
日テレNEWS NNN / 2024年6月18日 20時49分
-
5「絶対に来ないで」年金20万円、都内高級タワマンに1人で住む85歳母が、55歳娘を頑なに家へ入れない衝撃理由…強行突破の先の〈目を疑う光景〉【CFPが解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年6月19日 11時45分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)