CO2排出4割減のアルミ缶蓋 リサイクル原料の使用量を大幅増 東洋製罐がUACJと共同開発
食品新聞 / 2024年6月21日 13時46分
東洋製罐は、温室効果ガス(GHG)排出量を約4割削減した飲料用缶の蓋「Eco End」をUACJ社と共同開発した。
「Eco End」は、GHG排出量がアルミ新地金の約3%に留まるリサイクル原料の使用量を大幅に増やしてつくられたものとなる。
これまで、飲料缶用の蓋は材料の加工性や強度などで一定の品質を保全するため、多くの新地金を使用することが通例となっていた。
UACJ社の材料製造技術と、東洋製罐の蓋形成技術を組み合わせることで、現行の蓋と同等の品質性能をもたせることが可能となった。
蓋の厚みに変更はないため、飲料充填後の蓋を取り付ける設備変更も不要。
仮に、東洋製罐が国内で販売する飲料缶蓋すべてを「Eco End」に置き換えた場合、GHG排出量は年間で約14万t削減される見込みだ。
同社は近年の環境配慮製品へのニーズに応え、持続可能な成長を目指す方針。
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