紀文グループが新中計 「すこやかなおいしさ、日本から」
食品新聞 / 2024年6月26日 15時22分
紀文食品など紀文グループが中期経営計画(2025年3月期~27年3月期)を策定した。
創業100周年を迎える15年後の2038年を目標とし、目指すべき方向性や姿(ビジョン)・実現すべきこと(ミッション)・私たちだけの強み(バリュー)を定義し、これに向け中長期ロードマップを決めた。中長期ロードマップの中で「目指す姿」を『おいしさと共に健康に貢献する「総合食品グループ」』『新たなおいしさと楽しさを創造する「開発型企業」』『おいしさで世界の食文化に根付く「グローバルカンパニー」』とし、3か年ごと計5段階の中期経営計画を立案した。
第1段階である2024年4月から開始した「中期経営計画2026」は、収益性向上と財務体質改善による『持続的に成長できる強固な企業体質の構築』とし、重点施策として
①成長戦略の推進と新たな価値創造
②資本効率の改善
③経営基盤の整備
――の3項目をあげており、具体的な成長戦略と新たな価値創造では、マーケティング力と商品開発の強化、売上増、チャネル強化、新規進出、海外事業の拡大をあげている。
主要な数値目標は以下の通り。2024 年3月期(実績)売上高1千67 億円→27年3月期(目標)1千203 億円、営業利益46億円→60億円、営業利益率4.4%→5.0%、海外売上高比率11%→13%以上、自己資本比率26.4%→30%以上、ROE17.4%→15%以上、ROIC8.1%→10%以上、営業キャッシュ・フロー年間 55.5 億円→年間 50 億円以上 。
また、同社は新たにグループのコーポレートブランドメッセージを、「すこやかなおいしさ、日本から」とし、食を通して提供する価値を、「すこやかなおいしさ」と定義しており、ロゴであるハートフラワーマークとともに活用する。
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