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関税撤廃や原材料高騰など課題多きビスケット業界 吉田康新会長「日本人の魂で世界に問う時代」輸出に意欲

食品新聞 / 2024年6月26日 16時42分

関税撤廃や原材料高騰など課題山積のビスケット業界で、日本勢が海外に打って出る気構えが示された。

5月24日、全国ビスケット協会の新会長に就任した吉田康氏(ブルボン社長)は「これからどうやって(輸出を)伸ばしていくか、会員メンバーとも打ち合わせしていきたい」と意欲をのぞかせる。

ビスケットが日本発のものではなく明治以降の外来のものであることにも触れる。

「日本で技術を磨いてきたビスケットを見ていただきたい。日本人の魂で世界に問う時代が来ている。若い人からもどんどん学び、これから若返りを図りながら取り組みたい」とし、副会長に新任した岩崎智子氏(宝製菓社長)と宮本周治氏(ギンビス社長)に期待を寄せる。

これに対し、岩崎副会長は「積極的に盛り上げていきたい」、宮本副会長は「ビスケットを通してなるべく世界の平和に貢献していきたい。私ができることはすべてやっていきたい」とそれぞれ意気込みを語る。

吉田康会長(中央)、伊藤雄夫前会長(中央㊨)、岩崎智子副会長(中央左)、宮本周治副会長㊧、髙﨑憲二副会長㊨

髙﨑憲二副会長(北陸製菓会長)は留任した。

伊藤雄夫前会長(イトウ製菓会長)は4期7年と1年任期を残して吉田会長にバトンを渡し顧問に就く。

伊藤顧問は「輸入税がなくなり、原材料価格がものすごく高騰し非常に難しい岐路に立つが、吉田会長は優秀で素晴らしい方なので、うまく乗り越えていけると思っている」と述べる。

吉田会長は、当面の課題に物流問題を挙げる。

「流通の皆さまにも可愛がっていただけるような団体でありたい。当面は物流問題の年になっており、どういう形で協力し合えるかということも話していかなければいけないと思っている」との考えを明らかにする。

なお関税は、TPP11および日EU・EPAで、スイートビスケットを除く加糖ビスケットや無糖ビスケットなど主要ビスケットを対象に完全撤廃された。

原材料価格は、ビスケットの主原料である小麦・砂糖・乳製品が大幅に高騰している。

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