「ゴンチャ」タピオカミルクティーのイメージ超える挑戦 日本初のPET飲料 キリン「午後の紅茶」の知見活かしセブンで限定発売
食品新聞 / 2024年6月29日 16時48分
ゴンチャ ジャパンは、「午後の紅茶」や「生茶」の知見を持つキリンビバレッジの協力を得て、日本初となる「貢茶(ゴンチャ)」のペットボトル(PET)飲料を7月2日からセブン-イレブン限定で発売する。
発売されるのは、烏龍ティーと黒糖の甘みが調和した「貢茶 黒糖烏龍ミルクティー」と黄桃のジューシーな甘さが特長の「貢茶 阿里山烏龍ピーチティーエード」の2種。
「貢茶」ブランドの接触機会拡大と、ブランドにおけるティーのイメージの向上が主な狙い。
6月27日、新商品発表会に登壇したゴンチャ ジャパンの角田淳社長は「幅広い方に『貢茶』のティーを楽しんでいただくことで、ブランドを知っていただく」と期待を寄せる。
左からセブン-イレブン・ジャパンの上條氏、ゴンチャ ジャパンの角田氏、キリンビバレッジの佐藤氏「貢茶」は現在、全国30都道府県で店舗を運営。残りの17県には出店しておらず、ゴンチャ ジャパンが調査した非利用理由の32%も“近くに店舗がない”だったという。
角田社長は「今後も出店は強化し、将来的には1000店舗を越えるティーカフェ市場の中心を担うブランドにしていきたいが、まだまだ『貢茶』が届けられない地域が多い」と述べる。
タピオカミルクティーブームで人気を博した「貢茶」ブランドにおいて、より幅広い世代にアプローチするきっかけも模索していたという。
「ブームの際にタピオカで知っていただけたことは問題ないが、タピオカだけに絞ると、ご利用される世代が限られると考えている。『貢茶』がティーであることをより多くの方に知っていただきたい」と期待を寄せる。
セブン-イレブン・ジャパン、キリンビバレッジとタッグを組むことで、これらの課題を解決する。
「全国で2万店以上を展開するセブン-イレブン様、『午後の紅茶』『生茶』などで培った技術力のあるキリン様という2社と一緒に、我々の目指す新しいティーカルチャーの創造をしていきたい」と意気込みを語る。
キリンビバレッジは、ティーの魅力を広げてティーカルチャーを盛り上げていくことを目的とする。
「真面目なものづくりをゴンチャ様とセブン-イレブン様にご評価いただき、お声をかけていただいた。タッグを組んでお互いにいいところを伸ばしながら、新しいティーカルチャーを作っていく」と語るのはキリンビバレッジの佐藤哲彦常務執行役員営業本部長。
今回の「貢茶」のRTD飲料で、「午後の紅茶」とは異なる市場創造を行っていく。
「『午後の紅茶』などは比較的オーソドックスな作り方をしている。ゴンチャ様は、いろいろミックスする味の工夫など攻めている点がワクワクすると感じた。幅広い世代に向けて、我々のスタンダードなティーでお喜びいただいている以外の方にも届けていきたい」との考えを明らかにする。
左からゴンチャ ジャパンの中山氏、本田望結さん、キリンビバレッジの長井氏セブン-イレブン・ジャパンは、消費の二極化とティーへの関心の高まりを受け、若年女性層を獲得することでティーカルチャーの拡大を目指す。
セブン-イレブン・ジャパンの上條智シニアマーチャンダイザーは「節約志向と贅沢したいという志向で、消費の二極化が起きている」とし、「貢茶」の新商品で品質の高い贅沢なものを楽しみたいというニーズに応えていく。
ティーへの関心が高まっていることにも注目する。
上條氏は外部データを引き「コーヒーや緑茶は横ばいか若干苦戦となっているが、紅茶とジャスミンティーなどのその他茶は伸びている。一部店舗で販売している『7TEA』も好評で、ティーにはさらに大きな期待がある」と説明する。
若年層を伸ばすことが今後のティー市場の発展につながると考え、特に若年女性に人気の「貢茶」ブランドに声をかけた。
「あらゆる地域の幅広いお客様にティーの楽しさをお届けしたい」と意欲をのぞかせる。
開発に携わったゴンチャ ジャパンの中山拓美マーケティング本部R&Dシニアマネージャーは「ティーの風味と甘さのバランスにこだわった。最後まで飲み切る、ティーの楽しみを感じていただけるものを開発していただいた」と胸を張る。
キリンビバレッジの長井美保商品開発研究所飲料開発担当は「『午後の紅茶』と同様、手淹れの工程のように茶葉から抽出することで、本格的なティーの味わいを実現した」と語る。
新商品発表会には、俳優・フィギュアスケーターの本田望結さんも登壇。大の「貢茶」ファンであることを明かし、試飲した新商品に太鼓判を押した。
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