類似商品を統合、生産量確保と効率化図る 日本生協連
食品新聞 / 2024年7月3日 10時49分
日本生活協同組合連合会のコープ商品事業は24年度、組合員と取引先の双方から選ばれる商品づくりの一環として、類似商品を中心とした商品統合を推進する。
同一メーカーの商品や類似商品を統一化することで、一定の生産ボリュームを確保し工場稼働の生産効率化につなげる考えだ。
6月18日の事業概況説明会で、藤井喜継代表理事事業担当専務が方針を示した。人手不足や工場稼働の生産効率化の面から、ボリュームが小さなコープ商品は作れないメーカーの事例が出てしまう懸念が背景にある。
「各エリアで作られたコープ商品を日本生協連のコープ商品にした歴史的背景から類似商品も多い。統合作業には時間がかかるが、5千132品番あるコープ商品をできる限り統合し、長期的な目線では3千500品番ほどにしたい」と述べる。23年度の実施例として、白玉粉2商品や冷凍かき2商品を統合し、生産ボリュームを上げて生産効率化を図ることで価格を下げた事例がある。
組合員に向けては引き続き「ふだんのくらし応援」をテーマに掲げる。
低価格帯商品は、価格を超える価値訴求を継続する。「PBをハイアンドローで売っている生協が多い。キャンペーンなどで試してもらいながら認知を広げていく。国産野菜使用なのにこの価格など、品質を説明できる点に力点を置く」。
土屋敏夫代表理事会長は「生協事業においても、コスト上昇と物流2024年問題をはじめ深刻な人手不足に直面している。事業継続のために最大限の工夫を進めながら、地域や団体とともに取り組んでいく」など語った。
23年度(2023年4月~2024年3月)総供給高は、前年比1.2%増の4千411億円。主力のコープ商品事業供給高は3%増の3千538億円で、牛乳や納豆、豆腐など生活に身近な日配商品と冷凍食品が牽引。物価上昇のなか組合員の「ふだんのくらしを応援」することを目的とした生活応援キャンペーン活動も大きく寄与。
エシカル消費対応の商品は9%増と毎年伸長。なかでもコープサステナブルシリーズは247品番展開し、二ケタ成長している。共通マークで商品認知も上がっていることから、引き続き事業の核として取り組む。食品ロス対策では生鮮規格に沿わなかったバナナ約38万本をパンやアイス、ビスケットなどに活用した。
この記事に関連するニュース
-
京都生協60周年 「時代に合った生協を追求」畑理事長
食品新聞 / 2024年6月28日 13時53分
-
【日本生協連 記者会見ハイライト】全国の地域生協の事業概況を発表
PR TIMES / 2024年6月18日 15時45分
-
CO・OP共済は40周年を迎えました ~ともに歩んでくださったみなさまへ感謝を込めて~
@Press / 2024年6月17日 13時0分
-
コープこうべ 「意味ある減収減益」岩山組合長 宅配、夏に一斉休暇
食品新聞 / 2024年6月14日 11時14分
-
日本生協連と石川県生協連、「令和6年能登半島地震」による被災県への支援金として300万円を石川県社会福祉協議会へ贈呈
PR TIMES / 2024年6月13日 16時15分
ランキング
-
120年ぶりの新紙幣に期待と困惑 “完全キャッシュレス”に移行の店舗も
日テレNEWS NNN / 2024年7月2日 22時4分
-
2小田急線「都会にある秘境駅」が利用者数の最下位から脱出!超巨大ターミナルから「わずか700m」
乗りものニュース / 2024年7月1日 14時42分
-
3カチンコチンの「天然水ゼリー」が好調 膨大な自販機データから分かってきたこと
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年6月30日 6時30分
-
4「7月3日の新紙幣発行」で消費活動に一部支障も? 新紙幣関連の詐欺・トラブルにも要注意
東洋経済オンライン / 2024年7月2日 8時30分
-
5イオン「トップバリュ」値下げ累計120品目に 「だし香るたこ焼」など新たに32品目
ORICON NEWS / 2024年7月2日 16時26分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)