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即席みそ汁 顆粒&粉末が拡大中 今期も積極的な取り組み

食品新聞 / 2024年7月5日 11時7分

即席みそ汁市場では上位メーカーが注力するフリーズドライ(FD)顆粒みそ汁とFD粉末みそ汁が拡大している。市場の中心である生みそタイプは低価格化が限界まで進み、市場の救世主となったFDブロックもここ数年で急速に価格が軟化。単価上昇に向けて売場もFD顆粒&粉末を歓迎ムードだ。配荷アップへ今期も積極的に取り組んでいる。

即席みそ汁市場の23年市場規模は820億円となった。15年以降毎年市場が拡大しているが、近年は伸び率が鈍化している。手作りからのシフトもそろそろ臨界点に達しつつあるようだ。

多食商品の競争激化によるFDブロックの食単価下落も市場の成長鈍化につながっている。また、節約志向により食単価の低い生みそタイプの大容量や具材練り込みの即席生みそ汁が販売好調で、これも伸長率に影響している。

この中で近年成長しているのが、上位メーカーが力を注いでいるFD顆粒とFD粉末だ。量販店も限界まで低価格化が進んだ生みそタイプは「利幅が薄い」と感じておりFD顆粒やFD粉末の品揃えを増やしている。

永谷園「フリーズドライあさげ 8袋入」

マルコメのFD顆粒みそ汁は、前期は30・9%増と大幅伸長。今期ここまでも前年同期比31・1%増と好調に推移している。1パックにみそと具材を充填し、ゴミが少なく、容器にあけて湯を注ぐだけで簡単に本格的なみそ汁を楽しめる。顆粒だから手が汚れず、湯が冷めにくい。今春に高価格帯の「野﨑洋光監修 FD顆粒みそ汁」を投入、単価アップを図っている。

永谷園は一昨秋、FD粉末タイプの「あさげ」「ひるげ」「ゆうげ」を8袋入の箱入りへリニューアルした。前期は「フリーズドライ 1杯でしじみ70個分のちからみそ汁」「こくだしみそ汁」と合わせて販売強化に取り組み、想定以上の店頭露出を獲得した。

今期も引き続き注力中で、シリーズによる売場作りを提案。売場を面で獲得して視認性を上げていく考えだ。今期ここまではこのFD粉末8食が好調で、特に「あさげ」「1杯でしじみ70個分のちから」が順調に推移している。

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