日本製紙と日本テトラパックが協業 その目的は?
食品新聞 / 2024年7月10日 10時55分
日本製紙と日本テトラパックは6月19日、飲料用紙容器(紙パック)のリサイクル率向上に向けた検討・取り組みについて幅広く協業することで合意したと発表した。
日本における紙パックのリーディングカンパニーである両社が協業することで、紙パックの価値を一層高めるとともに、紙パックのリサイクル率向上を図り同分野のサーキュラーエコノミーを確固たるものにすることが目的。
そもそも紙パックは主原料が紙であり、再生可能なバイオマスを素材としている。焼却時に発生するCO2はもともと木が大気中から吸収した炭素由来のため、大気中のCO2は増えないとみなすことができる。
その一方で、製造の際の二酸化炭素の排出量をさらに削減し、使用する資源を抑制していくことが求められると同時に、リニアエコノミーからサーキュラーエコノミーへの転換による環境負荷軽減は両社共通の責務となっており、協業することでこれらの責務を果たしていく方針。
協業の大まかな方向性は以下の3点。
1.日本が世界に誇れる分別回収システムを活用すべく、BKP(晒クラフトパルプ)100%を配合した原紙を継続して採用し、使用済み紙パックの高付加価値リサイクルを推進
2.原紙以外の副構成物(樹脂、アルミ箔等)に関する産業用途でのリサイクルを推進
3.紙パックリサイクルにおける積極的なPR活動
「使用済み紙パックの高付加価値リサイクル」とは、白色度の高さが求められる高付加価値な紙製品へのリサイクルのこと。
漂白されて白色度の高い再生パルプを使用した紙パックは、リサイクルによって、白色度の高い高付加価値な紙製品に再生が可能となる。
日本ではこの特徴を生かし、紙パックだけを分別して回収するシステムが構築されている。今回の協業においても、このシステムを活用しリサイクルを行う。
なお、紙パックに使用される各素材の具体的な活用方途については、今後発表する予定としている。
この記事に関連するニュース
-
「クリタサムズシステム(R)」による富良野市の家庭系使用済紙おむつの分別処理実証試験を実施
PR TIMES / 2024年7月9日 11時45分
-
飲んでは捨てる韓国の牛乳パック、結局「腐って」廃棄…見習うべき「洗って輸出」の日本
KOREA WAVE / 2024年7月9日 7時0分
-
韓国の牛乳パックは分別がめちゃくちゃ?日本から輸入する理由は=韓国ネット「はさみで切るなんて…」
Record China / 2024年7月2日 23時0分
-
株式会社digglue、廃漁網のアップサイクルに向けamu株式会社と連携トレーサビリティシステム「MateRe-Traceability」を活用し、プラスチック原料の由来証明へ
PR TIMES / 2024年7月1日 18時45分
-
飲料用紙容器リサイクルで日本製紙と日本テトラパックが協業
PR TIMES / 2024年6月22日 21時40分
ランキング
-
1旅客機用の燃料不足で緊急対策 輸送船を増強、運転手確保へ
共同通信 / 2024年7月16日 23時42分
-
2CoCo壱「わずか3年で3回目の値上げ」は吉と出るか 過去の値上げでは「客離れ」は見られないが…
東洋経済オンライン / 2024年7月16日 17時30分
-
3大谷翔平の新居「晒すメディア」なぜ叩かれるのか スターや芸能人の個人情報への向き合い方の変遷
東洋経済オンライン / 2024年7月16日 20時40分
-
4工学系出身者が「先進国最低レベル」日本の"暗雲" エンジニアを育てられない国が抱える大問題
東洋経済オンライン / 2024年7月16日 17時0分
-
5中国は不動産バブル崩壊で「未完成ビル」と「売れ残り住宅」の山→政府当局が打ち出した“支援策”の裏にひそむ「重大な懸念点」【現地駐在員が解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月15日 8時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください