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「ベイシアプレミアム」絶好調 ブランド化で売上1.5~2倍も 生活者視点でおいしさ・価格を追求

食品新聞 / 2024年7月11日 10時3分

ベイシアのプライベートブランド(PB)「Beisia Premium(ベイシアプレミアム)」が絶好調だ。2023年3月に立ち上げて1年数か月を経たが、既存PBのうち一部付加価値品を新ブランドに切り替えたところ、売上が1.5~2倍に伸びた事例もあるという。

直近では新発売した冷凍餃子「野菜も肉もうまい!餃子」が好スタート。マーチャンダイズ事業部の須永耕示商品企画開発部長は「新ブランドの手応えは大きい。商品ごとに生活者視点でベストなおいしさや価格を見極め、プレミアムを名乗るのにふさわしいPBの開発を目指している」と話す。

こだわり商品が相次ぎヒット

ベイシアプレミアムのラインアップは昨年3月に第1弾で約50品を投入し、直近は約130品まで拡大した。ただし須永部長は「単純にアイテム数を増やす考えはない」と強調する。

かつては低価格重視で拡大路線だったことを前置きしつつ、「5~6年前から当社PBは『低価格+高品質』を重視する方針に転換している。まずはそれら既存の商品群をベイシアプレミアムとしてブランド化。その後もコンセプトに沿った商品開発を強化している。当社ならではの目利き力を生かすとともに、外部の味覚評価を導入していることもポイント。お客様の来店動機につながるようにブランディングしていきたい」と意気込む。

「野菜も肉もうまい!餃子」(ベイシアプレミアム)

ヒット商品には冷凍の「大粒肉々焼売」(税込193円)が挙げられる。一粒40gの食べ応えとしっかりした味付けが特長。もともと既存PBの人気商品だったが、昨年3月にベイシアプレミアムの第1弾で発売したところ、売上が大幅に伸びたという。「変更したのはパッケージのみだったが、ブランド化による訴求力の高まりと、店舗スタッフの積極的な売り込みが奏功した」(須永部長)。

また「群馬県産つるぴかり100%使用生うどん 3人前」(24年3月発売)の売れ行きが良い。税込322円と一般的なゆでうどんより高単価だが、もちもちした食感とのどごしの良さでリピーターがついている。

直近では6月発売の冷凍餃子「野菜も肉もうまい!餃子」(税込193円)が好スタート。水・油なしの簡単調理で国産のキャベツと豚肉が存分に味わえる餃子に仕上げた。開発に際しては、同種のPBを約1年前に終売した上で着手。大幅な品質向上と手ごろな価格を両立させた。「従来品の2倍は売りたい」(須永部長)と期待は大きい。

「おいしいシュークリーム」(ベイシアプレミアム)

同時期発売の「おいしいシュークリーム」も好評。自家製のカスタードクリームがぎっしり詰まって満足度が高い。税込150円と既存PBより割高ながら、「コスパの高さを感じていただけているのでは」と語る。

もっとも重視するのはおいしさ

今後の「ベイシアプレミアム」について、須永部長は「もっとも重要視するのはおいしさだ。従来はNB(ナショナルブランド)や同業他社のPBをベンチマークにしていたが、いまは専門店や外食店に負けない品質を目指している。当社事業の根底にある『より良いものをより安く』にこだわりながら、お客様の食生活向上に貢献できるブランドにしていきたい」と展望する。

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