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「待ち合わせはアマンド」六本木交差点のシンボルが60周年 節目の年に新風を吹き込み、合言葉を知らない若年層へアピール

食品新聞 / 2024年7月20日 20時53分

 “待ち合わせはアマンド”の合言葉で知られる六本木交差点のシンボル「アマンド六本木店」(東京都港区)が7月17日、リニューアルオープンした。

 同店は1964年に開業。今年、60周年の節目を迎えたことを記念してリニューアルに踏み切った。

 “オールドニュー”をコンセプトに掲げ、60年間受け継がれているものを守りつつ現代風に磨きをかける。新風を吹き込むことで、“待ち合わせはアマンド”の合言葉に聞き馴染みのない人など若年層の来店を促すのが狙い。

 同店を運営するキーコーヒーのグループ会社・アマンドは1946年8月18日に創業し今年で78周年を迎える。
アマンドの勝俣勉社長

 16日に開催された内覧会でアマンドの勝俣勉社長は「何とかコロナ禍を切り抜け、これから(創業)100年に向けて、この六本木店を中心にアマンドを発展させていきたい」と意欲をのぞかせる。

 リニューアルポイントは、1階を完全に洋菓子の物販スペースにして物販を強化した点。

 1階で売られるのは、店内調理される「六本木リングシュー」や「六本木アフターパフェ」をはじめとする生菓子や1960年代から販売している焼菓子の「パルミエ」「キッフェル」など。

 1階に魅力ある商品を並べて通りがかりの若年層などをひきつけていく。

1階の物販売場

 「若い人たちがウインドウショッピングの感覚で気軽に立ち寄って商品を見ていただいてから、喫茶を利用していただくことを想定した。若い方に六本木のアマンドを知っていただくのが大きなコンセプトの1つ」と説明する。

 2階は、店内から六本木交差点の人や車の動きが以前よりもよく見渡せるようにした。その上で、同店開業当時を彷彿とさせるピンクのアマンドカラーの家具やパラソルを模したシェードを設置している。

 「内装はレトロ感や懐かしさを意識した。壁に関しても1階には濃いピンク、2階には少し薄めのピンクにして、アマンドピンクを再現していきたい」と語る。

 勝俣社長は飲食畑を歩み2020年1月から現職。創業者のミッションである“甘いものでお客様を幸せにする”を企業理念に掲げ、21年に生菓子を内製化。

「六本木リングシュー」

 1階売場のバックヤードに生菓子の厨房を設けてパティシエを招聘し、パティシエの姿を買場からも垣間見ることができるようにした。

 今回、「六本木リングシュー」を刷新。「おいしさを追求して、レシピを一から見直し、口当たりのよい食感と甘みのバランスにこだわった」(八重尾純一アマンド六本木事業部店舗統括マネージャー)。

 テイクアウト限定の「六本木アフターパフェ」や六本木アフタヌーンティー「甘人(アマンド)」も目玉メニューと位置付ける。

 焼菓子の「パルミエ」「キッフェル」はパッケージを含めフルリニューアル。「『パルミエ』はキャラメリゼしたアーモンドとバター、サクサクのパイが特徴。『キッフェル』はクッキー生地やクリームのレシピを変更。デコレーションをやめクリームに混ぜ込むことで1年通して販売できるようにした」。

焼菓子の「パルミエ」(上)「キッフェル」

 キーコーヒーの地方創生と喫茶文化盛り上げへの取り組みの一環で、福岡県など各地の素材を使った限定メニューなども引き続き予定している。

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