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「熱中症が命に関わる状況」 地面に近い子どもの気温は大人より7℃高く八王子市では「こども気温」40℃を記録

食品新聞 / 2024年7月20日 21時30分

 地面に近い子どもの身長の高さで計測した気温が大人と比較して7℃程度高くなる――。

 これは昨年5月、サントリー食品インターナショナルと気象専門会社のウェザーマップ社の共同検証実験で確認された事実。
 サントリーは、この事実を「こども気温」と称して小学校低学年以下の子どもやその家族を中心に親子向け熱中症対策を啓発している。

 7月18日から20日にかけて、えきまえテラス(東京都八王子市)で「こども気温」啓発イベントを実施している。

 18日正午に同イベント会場で開催された取材会で「現在、31.5℃からさらに気温が上昇し33℃を超えた。そのため『こども気温』は40℃になっている。これから2週間程度はかなり暑くなり、本当に熱中症が命に関わる状況になることが予想される」と呼びかけるのはウェザーマップ社所属の気象予報士・多胡安那(たご あんな)氏。

えきまえテラスに設置される「こども気温」を知らせる緑色の消防車「熱中症防車」。右から八王子市の初宿和夫(しやけ かずお)市長、サントリー食品インターナショナルの阿部泰丈ブランドマーケティング本部部長、多胡氏

 イベントは八王子市の協力のもと開催され、会場には、大人向けの冬用コートを用意。これを羽織ることで、大人よりも7℃高い「こども気温」の体感が可能となっている。

 そのほか、「こども気温」を知らせる緑色の消防車「熱中症防車」や熱中症のリスクが高まるエリアが分かる「こどもの気温のきけんマップ」を設置。

 多胡氏は「こどもの気温のきけんマップ」の中の盲点は屋外プールと指摘する。「水の中での運動は非常に体力を使うため、プールでの熱中症は非常に多い。冷たくて涼しいところでも決して油断せず、まめな水分呼吸などをしていただきたい」と注意を促す。

 取材会に招かれた八王子市の初宿和夫(しやけ かずお)市長は、今回のイベントについて「私自身も含めて『こども気温』を具体的に認識するいい機会となった。『こども気温』ということを通じて子どもたちの熱中症対策が進むことを期待したい」と語る。

「こどもの気温のきけんマップ」

 会場では熱中症対策飲料として「GREEN DA・KA・RA」本体を無料配布。

 サントリーは熱中症リスクの早期化に合わせて、熱中症対策と水分補給を啓発する店頭活動を例年より2ヵ月前倒して5月から展開。

 店頭活動は、「GREEN DA・KA・RA」本体と「GREEN DA・KA・RAやさしい麦茶」の基幹商品を中心とする「GREEN DA・KA・RA」ブランド商品を啓発POPとともに大陳する売場づくりを意味し、既に当初計画の昨年の1.5倍に上るスーパー・量販店3000店で実施。

 サントリーの阿部泰丈ブランドマーケティング本部部長は「この夏、熱中症対策と水分補給を啓発する店頭活動はさらに広がっていく。流通様も熱中症対策に対する危機意識が高まり我々の提案が受け入れられているのだと思っている」と語る。

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