国分西日本 「変化を味方に」販促提案 中四国エリア商談会
食品新聞 / 2024年7月22日 15時13分
国分西日本は11日、広島産業会館(広島市)で中四国エリア秋季展示商談会を開いた。メーカー300社(食品150社、酒類80社、低温70社)が出展し、約5千400アイテム(食品4千、酒類1千、低温400)を出品。得意先約500人が訪れた。
テーマは「迫りくる変化を味方に」。入口のパネル展示では多様化する購入先、値上げによる食品への支出増加といった消費環境の変化を示しながら、コスパとタイパを両立させる「さくっと消費」、スマホの画面に対応した「縦スイーツ」などのトレンドを紹介。
川野政治社長は「ゴールデンウイークあたりから潮目が変わってきたのを感じる。購入点数は落ちているがディスカウントに走るのではなく、テーマに掲げた通り、変化を味方にできるような販促を提案している。ヒントにしてもらいたい」と説明。「飲食店などエンドユーザーの方々の来場も多く、新しい情報が求められているのを感じる」としている。
支店イチオシコーナーでは、中四国の各支店がブースを構えた。各地域の商材に限らず、それぞれが売り込みたい商品をアピール。山口支店は九州各地のラーメンと煮卵を紹介した。担当者は「商圏が福岡寄りなので、九州のラーメンが人気。トッピング用の煮卵とセットで売りたい」と話していた。
オリジナル商品のコーナーでは、国分西日本の若手社員がチームを組んで開発した新商品「〆(シメ)よか」シリーズを試食提供。「20代の社員が中心となり、自由な発想で作った。飲んだ後や小腹の空いた夜にしっかり食べたいというニーズから生まれた商品」(マーケティング部)。レンジですぐに食べられる出汁飯で、肉吸い風と出汁カレーの2種類を用意する。このほか、共創圏ビジネスとして山口県と徳島県の柑橘類を使った取り組みを紹介しながら、サワーなどの試飲を実施。小澤康二常務中四国支社長は「市町村との連携も含め、さらにもう一歩進めた活動を展開したい」と話していた。
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