日本アクセス 九州エリア、地域の強み生かし売上1千億円目指す
食品新聞 / 2024年7月26日 14時45分
九州アクセス会は7月1日、福岡市で「日本アクセス経営方針説明会」「九州アクセス会」総会を開催。齋藤伸一審議役西日本営業部門長補佐九州エリア統括が登壇し、次の通り説明した。
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2023年度の九州エリアの決算概況として九州単体の事業規模は1千484億円(売上高916億円、3PL通過額568億円)。温度帯別売上構成比はドライ315億円(34.4%)、チルド367億円(40.1%)、フローズン142億円(15.5%)、物流収入その他事業92億円となった。
温度帯別ではドライで酒類、原料その他が前年割れをしたが、その理由を分析して巻き返しに努める。チルドでは洋日配・乳製品や和日配が大きく売上を伸長。対して業務用チルドや生鮮食品は前年割れした。フローズンは市販用冷凍食品、業務用フローズン、アイスクリームが好調だったものの、全国と比べ九州エリアではいまだフローズン部門の構成比が低いことから、その引き上げを図るための取り組みに注力する。
経営目標については、九州エリアの売上高1千億円、経常利益率1%の到達を目指す。重点施策として「成長・競争優位の確立」ではマーケットインの発想で当社チルド・フローズンブランドのDelcyから「のり弁風おにぎり」をはじめとする冷凍おにぎりを発売。菓子では医食同源と企業向けやエリア限定のオリジナル商品を企画する。チルドではロッテチョコパイをデザートとして販売している。チルドではネットSMのワンダーチルディアで提供する商品について小売企業と協業して販路拡大につなげる。
専売品ではUCC上島珈琲の「GOLD SPECIAL PREMIUM」を好調に配荷、さらなる拡販に取り組む。加えて昨年リンガーハットから「長崎ちゃんぽん鍋スープ」(とんこつ味)を九州エリアで販売してほしいとのご依頼をいただき、秋口から販売をスタートし大変好調だったことから、今期は「ピリカラとんこつ味」と「味噌バター味」を追加した3アイテムを全国発売させていただく。
生鮮・デリカ事業強化ではお得意先さまとの協業により、弊社所有の味覚センサーを活用し細部にまでこだわった「こだわりの唐揚げ」を開発。奄美の完全養殖マグロではストーリー性を持たせてメーカーとのコラボ企画を考え得意先に提案する。「離島プロジェクト」では「壱岐黄金」について九州から各エリアへの展開を推し進める。同じくエレナの水産加工事業を手掛けるまさるフーズで製造した冷凍の「白鉄火」をチルド販売する。
得意先との取り組みでは、5月に都立駒沢オリンピック公園(東京)で開催された乾麺グランプリを再現した乾麺フェアをボランタリーチェーン加盟店で開催。対前年比170%以上の進捗につながった。兵庫県手延素麺協同組合と弊社、お得意先さまとで揖保乃糸の試食イベント「おいしい夏そうめん祭り」を行っており、今年は7月に10回目の開催を予定している。また商品スペックは高いものの棚割に入らなかった家庭用冷凍食品についてお得意先さまと協力して、7月に22店舗で100SKUの商品を販売していただけることになった。既成概念にとらわれることなく、当社スローガンに掲げる変革や挑戦、そしてスピード感をもって各取り組みの深化に努めていく。
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