AGF、鈴鹿サーキットをイメージした売場でパウダーの新市場創造 イオン・三重県との三位一体で
食品新聞 / 2024年7月28日 17時50分
味の素AGFは、西の生産拠点・AGF鈴鹿がある三重県の売場で鈴鹿サーキットをイメージした販促物を用いるなどして、ココロとカラダの健康や循環型社会に貢献できるものとしてパウダードリンク市場の創造に挑む。
売り込むのは、今年3月1日に新発売しマイボトル専用パウダードリンク「ブレンディ」マイボトルスティック(以下、マイボトルスティック)シリーズ。
同シリーズは、マイボトルと組み合わせることで、簡便・バラエティ・環境・経済性の4つの生活価値を訴求するスティックで1杯分ずつ個包装されたパウダードリンク。茶系など嗜好ニーズに加えて止渇ニーズに対応した計6品をラインアップする。
「ブレンディ」マイボトルスティック4つの生活価値のうち環境に着目してパウダードリンク市場の創造に積極姿勢をみせる流通企業の1つがイオングループ。
イオングループは、気候変動や資源の枯渇、生物多様性の損失といった環境課題、社会課題に直面するなかGX(グリーン・トランスフォーメーション)に注力。
このGXの取り組みに、マイボトルスティックの思想や事業活動と連動させて社会活動を行うCSV活動・味の素グループシェアドバリューの考え方が合致した。
その中で、イオン創業の地である三重県では、三重県ともタッグを組んだ三位一体で先進的な取り組みがなされている。
「三重スマートサーキット」と名付けられた販促物冒頭の売場は、イオンリテールが3月28日にオープンしたショッピングセンター「そよら鈴鹿白子」の核店舗「イオンスタイル鈴鹿白子」にある休憩スペース付近の特設売場。
サーキットの販促物は「三重スマートサーキット」と名付けられ、マイボトルスティックの売れ行きに伴い道路のランプがゴールに向かって1つずつ点灯する仕組みになっている。
マイボトルスティックはペットボトル(PET)飲料の代替にもなることから、電光掲示板では、マイボトルスティック1本・500mlPET換算で、累計の代替PET本数も表示している。
販売個数は1か月ごとに集計され、月初に集計結果を反映してランプの点灯数が増えていく。
名古屋支社第三営業グループグループ長の綾部智行さん目標数には1万3000本を掲げる。これは、平日に1日1本PET飲料を飲む人がマイボトルスティックに置き換えた場合の50年分相当の本数。1万3000本を達成すると、サーキット1周分のランプが点灯する。
目標達成に向け好スタートを切る。3月末日から4月末日で3000本(200個弱)を超える販売を記録した。
「想定よりも早く1万3000本が達成できそうだという手応えがある」と語るのは、味の素AGFで東海エリアの売場を担当する名古屋支社第三営業グループグループ長の綾部智行さん。
モニターでは、マイボトルスティックのCM以外に、三位一体の取り組みとして三重県の啓発動画も放映。三重県は、環境配慮と熱中症対策として、マイボトルと各所に設置されたウォーターサーバーの活用を呼びかけている。
特設売場には、三重県が実施する「みえスマートアクション宣言事業所登録制度」のロゴもあしらわれている。
モニターでは三重県の啓発動画も放映特設売場は「イオンスタイル鈴鹿白子」独自の企画。綾部さんは「環境配慮の3R(リデュース、リユース、リサイクル)の実行において、マイボトルスティックの店頭での展開に注力している」と語る。
6月には、イオングループが環境月間に合わせ環境をテーマとしたフェアを開催した。「イオンモールナゴヤドーム前」の核店舗「イオンスタイルナゴヤドーム前」では、買い物が地域の生活者にとって自然と環境負荷の低減につながることを目指す取り組みをテーマに、マイボトルスティックの大規模な店頭展開(大陳)が行われた。
今後は、「イオンお買物アプリ」を立ち上げると、マイボトルスティックの広告が画面に表示されるアプローチも検討。広告では“5秒で作れる”といった簡便性も含めて幅広く価値を伝えることで、商品の認知度の向上を目指す。
「イオンスタイルナゴヤドーム前」で行われたマイボトルスティックの大陳 三者での共同の取り組みは緒に就いたばかり。
今後は「イオンスタイル鈴鹿白子」の特設売場の情報アップデート、地域生活者への新たなアプローチを含めた活動を検討していく。
綾部さんは「我々味の素AGFは、心と体の健康に貢献して従業員もお客様も幸せになれる会社作りを目指したいと考えている。商品をお買い求めいただくことで環境に貢献できるという点を、商品や売場を通じてお客様の理解が深まれば本望」と意欲をのぞかせる。
「イオンスタイル鈴鹿白子」の特設売場で地元の工場・AGF鈴鹿も紹介この記事に関連するニュース
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