キーコーヒー、関西エリアを開拓 「リキッドコーヒー」と「水出し珈琲」の導入が拡大
食品新聞 / 2024年8月15日 17時49分
キーコーヒーは、キーコーヒーの認知が比較的低い関西エリアを開拓している。
具体的には、大阪府を中心に兵庫県、京都府、三重県、四国の一部で存在感を高めている。
ラッピングトラック(キーコーヒートラック)を活用してスーパーや量販店で無料試飲イベントを実施し、これと連動させるように関西エリア限定でCMを投下して紙パックコーヒー「KEY DOORS+リキッドコーヒー テトラプリズマ」(リキッドコーヒー)とキーコーヒートラックを訴求したことが奏功した。
8月1日発表した菊地恵一市場戦略部長は「プロモーションを集中的にやることで、ある程度認知がとれてきた。大阪エリアだけでみると、やっとキーコーヒーに気づいていただけたかと感じている」と語る。
「リキッドコーヒー」の導入と回転(一店舗あたりの売上げ)が拡大し、これに伴い「KEY DOORS+香味まろやか水出し珈琲」(水出し珈琲)も「非常に好調」という。
2品の拡大は「KEY DOORS+(キードアーズプラス)」ブランドにも寄与しているとみられる。
「KEY DOORS+」は若年層をターゲットに昨秋立ち上げられた。
同社は、ファンが投稿したコンテンツ(ユーザー生成コンテンツ)を活用してブランドサイトや公式ECサイトで紹介。
生活者との距離を縮めるべく、キーコーヒーの開発担当やコーヒーセミナー講師もSNSに「KEY DOORS+」のある日常を投稿している。
SNSでの発信について、阿部祐美子R&Dグループリーダーは「反響が物凄く大きく、投稿数も物凄く多いのは『水出し珈琲』」と説明する。
「水出し珈琲」の販売は上昇基調にあり、秋冬はECで大幅伸長を見込む。
「昔は上期(3月期)に上がって下期に落ちる傾向にあったが、最近は、一年中アイスコーヒーを飲みたいという方が多く、配荷が安定してECが受け皿になっている」とみている。
関西エリアの開拓に手応えを得たことで、秋冬には全国でTVCMを放映するなど大規模プロモーションを展開していく。
関西エリアでは「リキッドコーヒー」と「水出し珈琲」の好調により、秋口からレギュラーコーヒーなどの配荷が上がる見通し。
菊地部長は「実績を出せたことで、一気に配荷が上がってくると思う」と期待を寄せる。
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