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育児の負担軽減へ 粉ミルク「アイクレオ」溶けやすさ改善 江崎グリコが岐阜に新工場

食品新聞 / 2024年9月13日 14時13分

江崎グリコは「育児の負担軽減を図る」(同社)などを目的に、育児用粉ミルク「アイクレオ」シリーズを6月下旬からリニューアルし、業界トップレベルの溶けやすさに改善した。

とくに0か月~1歳頃までを対象にした「アイクレオ バランスミルク」は、溶けやすさが従来比2.6倍となり、粉ミルクがお湯に溶けるまでの時間を半減させた。アイクレオの全8品を生産する新工場(岐阜県安八郡)と新生産ラインをこのほど報道陣に公開した。

乳児用粉ミルク市場は、出生数が減少する中でも共働き世帯の増加などで拡大傾向にあり、同社によると23年度の市場規模は411億円と2年連続で1割ほど増加するなど好調で、同商品もリニューアル前に当たる23年の実績(容量)で22年比4.7%増と堅調に推移している。

今回のリニューアルで、粉ミルクをお湯(70度)に溶かすまでの平均撹拌時間は、乳児用のバランスミルクで既存の85秒を大幅に短縮させ32秒とした。また、幼児用のグローアップミルク(1歳~3歳頃まで)も1.2倍ほど溶けやすくなっている。

リニューアルのポイントは、粉をお湯に溶けやすい粒子構造にしたこと。新工場に導入した高さ15mある新設備のスプレードライヤーの工程で、粉の粒子を従来より大きくして適度な隙間がある粒子とした。粉ミルクの生産量は基本3直体制で日産20t。

また、今回のリニューアルでプラスチック使用量の削減も図り、2缶セットをプラスチック袋詰めから箱型に変更している。今後は今年中にベトナム向け輸出も再開させる予定だ。

新工場は、同社生産子会社グリコマニュファクチャリングジャパンの岐阜工場の隣接遊休地に、24年4月に本格稼働した第二工場。省力化や環境負荷低減を図り、食品業界初の水素フォークリフトも導入している。これまでの粉ミルクは兵庫県丹波市の柏原(かいばら)工場で製造していたが、老朽化で4月に閉鎖した。また、同第一工場はカフェオレやビフィックスヨーグルト、学校給食用牛乳などの乳製品を製造している。

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