「菊水 しぼりたて純米生原酒」 アルミ缶でフレッシュ感を密封 日本酒の未体験層開拓へ
食品新聞 / 2024年10月7日 11時44分
新潟の菊水酒造(新発田市)は、アルミ缶入りの日本酒「菊水 しぼりたて純米生原酒」(200㎖、オープン価格)を新発売し、新たな飲用層の開拓に力を注ぐ。完全非加熱のためしぼりたてのフレッシュで芳醇な旨みを堪能できることが特長。発売50年超のロングセラー「菊水ふなぐち」(累計出荷3億本以上)に続くアルミ缶入り清酒の新ブランドに位置付けており、今後は純米系のラインアップ拡充(純米吟醸、純米大吟醸など)も視野に入れ、次世代の看板商品に育成したい考えだ。
純米系で中華料理とも好相性
都内で発売記念イベントを開催。髙澤大介社長は「『菊水 しぼりたて純米生原酒』では生酒のフレッシュ感や旨みなどインパクトある商品特長を分かりやすく表現。日本酒を飲んだことがない方にも『意外とおいしい』と感じていただければ」と期待を寄せる。
宮尾俊輔研究開発部取締役によると、新商品は若手社員を中心とした開発プロジェクトから誕生。新潟県産米を100%使用し、純米生原酒ならではのフレッシュかつコク深い味わいに加え、キレの良さもあわせ持つ。和食はもちろん、中華料理と相性が良いこともポイントだ。席上、味香り戦略研究所の小柳道啓社長が中華料理とのペアリングを紹介。「餃子」「エビマヨ」「八宝菜」の3メニューを例に挙げ、純米生原酒のフルーティな酸味がそれぞれの料理とあわさることで、互いのコクや旨みが相乗効果を発揮することを三角グラフで示した。
ゲストで登場したバイきんぐの小峠英二さんは「(アルミ缶入り清酒の新商品は)飲みやすくて、時間が経ってもおいしく、環境にもやさしい、なんて酒だ!」と決め台詞を叫んで会場を盛り上げ、食育インストラクターの和田明日香さんは「アルミ缶のハンディタイプなので手軽にシチュエーションを選ばずに楽しめそう」と話した。
「菊水 しぼりたて純米生原酒」は、200㎖、純米生原酒、アルコール度数17.5%、店頭想定価格は約350円(税込)。
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