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清酒720㎖もリユース 統一規格びん推進へ びん商連など関係5団体

食品新聞 / 2024年10月7日 13時44分

「一升びんはリユースが定着しているが、ライフスタイルや流通の変化で需要が大きく減少している。びんのリユースシステムを維持し、環境問題の解決に貢献するため、Rマークが付いたリターナブル仕様の清酒720㎖びんを業界の統一規格として利用拡大を目指す」と話すのは全国びん商連合会(びん商連)の今井明彦会長。

「720㎖びんは似たような形状のものが約30種類も出回っておりワンウェイが大半。幅広い方々にリユースを前提とした統一規格びんの導入に理解を求めていきたい」と語る。

このほど「統一規格びん推進委員会」が発足し、記者会見を都内で開催。委員長にはびん商連の今井会長が就き、日本ガラスびん協会、日本P箱レンタル協議会、ガラスびん3R推進協議会、びんリユース推進全国協議会の5団体を中心に11人でメンバーを構成する。

今井会長は「地球温暖化や海洋プラスチック汚染など環境問題が顕在化する中で、ガラスびんの果たせる役割は大きい。しかし紙パックやPETなど他素材の容器が普及し、びんの需要は縮小。このままでは一升びんのリユースシステムは崩壊の危機にある。それを補完する一助として、Rマーク付きの清酒720㎖びん(R720)を本格的に普及させていきたい」と背景を話す。

一升びんは最盛期の15億本から約8200万本(22年)まで激減しているが、そのうち新びん約3700万本を投入しながら、約5000万本が回収びんとしてリユースされているという。

R720は20年ほど前に登場。現在の出荷実績は年間800万本で、関東・甲信越・東北エリアでは回収びんのルートが確立されている。とはいえ、一升びんに比べると市場への浸透が遅れているのが実情だ。

今井会長は「720㎖びんは似たような形状で約30種類が流通し、回収・選別・洗浄などリユースしづらい環境にある」と説明。R720の流通量を増やし、多くの関係者(酒造会社、製びんメーカー、びん商など)が認める統一規格に進化させ、一升びんのような共用リターナブルびんのモデル構築を目指す。

委員会の活動を進めるにあたって、まずは720㎖びんの現状を把握する。その上で、R720の利用本数拡大、温室効果ガス(GHG)の削減などの目標値を来年度までに設定したい考え。

また、自治体等と連携した実証事業の提案および展開、720㎖用P箱の新たなスキーム検討なども計画。会にはオブザーバーとして日本酒造組合中央会のほか、関係省庁・団体、ボトラーなどの参加も得て実施する。

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