使用済みペットボトルをリサイクルボックスに入れて「コカ・コーラ」入手 「ボトルtoボトル」啓発へ都内で体感イベント開催

　日本コカ・コーラは、ペットボトル（PET）のリサイクルを体感できるイベント「リサイクルって、Loveだ」展を10月18日から20日まで東京ミッドタウン（東京都港区）で開催し、使用済みPETを再びPETにする「ボトルtoボトル」水平リサイクルを啓発している。

　イベントでは、来場者が飲み終わったPETを持参し、中央のリサイクルボックスに入れると、会場内の自販機から「コカ・コーラ」（500mlPET）を持ち帰ることができる。

　空のPETをリサイクルボックスに入れるというシンプルな動作によって、100％リサイクルPETの「コカ・コーラ」を手にすることで来場者のリサイクル意識の向上や「ボトルtoボトル」の理解促進を図る。

「ボトルtoボトル」リサイクルの展示

　10月18日、取材会に登壇した日本コカ・コーラのサステナビリティー推進部ディレクターの田口美穂氏は「リサイクルを義務感からするのではなく、当たり前のものとして捉える若年層の価値観を起点にイベントを企画した。イベントを通じて、リサイクルは楽しく、ポジティブなものだと感じていただきたい」と語る。

　同社広報・渉外＆パブリックアフェアーズ本部の宍倉麻矢氏は「技術的な問題もあるが、清涼飲料業界全体でメリットを伝えながら、PETの水平リサイクルをより広げていきたい。来場者にも、『ボトルtoボトル』の参画者の一人として共感を増やしていきたい」と述べる。

　会場には、“Love again リサイクルって愛をつなぐことなんだ。”というメッセージとともに、ハート型に潰されたPETの写真がデザインされたパネルを設置。同様の広告は近隣の駅などにも掲出されている。

　宍倉氏は「リサイクルに対する善意の気持ちや気遣いを“Love”と表現した」と説明する。
　取材会では、都内の大学に通う大学生がデモンストレーション体験を行った。イベント期間中の来場者は3000人、そのうち空のPETを持参する来場者は1500人を目標とする。