尾家産業 名古屋で秋季提案「人手不足解消」最重点に
食品新聞 / 2024年10月25日 11時14分
尾家産業は10月16日、名古屋国際会議場で「2024年秋季提案会」を開催した。当初8月下旬の予定であったが、台風の影響により同日に変更となっていた。
テーマに掲げる「食のミュージアム」にちなみ、同社と出展メーカーが集めた「世界中の美味しいコレクション」を披露。当日はメーカー94社が出展。得意先各方面から約530人を招き、今秋冬の新商品や重点施策などを紹介した。
開会式で尾家健太郎社長は、「第2四半期までは計画通りの進捗だが、上期から外食の売上の伸びがやや鈍化傾向にある。下期をしっかり伸ばしていくためにも、本日の提案会は非常に重要な位置づけ」と現況を説明。
「提案会を機にさらなる伸長を」尾家健太郎社長また今回の提案会のテーマについては「博物館(ミュージアム)は新しい、いままで知らなかったことを発見できるところ。本日お見えになるお客様にも、自店の課題解決につながるような新しい発見、知識を一つでも持ち帰っていただけるようにご案内していきたい」と語った。
尾家オリジナル企画の一つ「Oie Cafe」では、デザートを「赤」(いちご・ベリーなど)、「茶」(チョコ・キャラメルなど)、「黄」(パイン・マンゴーなど)、「緑」(抹茶・ピスタチオなど)の4色に分けてビュッフェ形式で紹介。
「Hoppetaグルメ」コーナーは、注力部門「MVF」(肉・野菜・魚)のうち「魚」にスポットを当てて特集。水産メーカー6社とともに魚介類を使用した世界の料理や、魚をはじめとするPB商品を取り揃えた。
同社の溝口正則東海北陸地区統括によると、上期の地区売上高は「予定通りの進捗で、全国6地区の中でも高い数字。ヘルスケアが昨対30%以上の伸び、中食も二ケタ伸長しており、新規獲得が寄与している。宿泊も前年を大きくクリア。朝食メニューを少し絞っているところもあるが、そこは提案でカバーしている」とのこと。
「もう価格だけの時代ではない。一番は人手不足解消に向けて、どんな提案ができるか。当社でも完調品の提案が増えている」という。
通期の地区業績予想については、全社並みの伸びを計画。「集客力のあるお客様をしっかり取り込んでいくことが一つ。年末は家族で過ごす方が増えているので、おせちも含めた年末商材をしっかり販売強化していきたい」。
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