ヨーグルト 飲むタイプで消費拡大へ 習慣化しやすい手軽さに支持
食品新聞 / 2024年10月28日 12時33分
24年度上期(4~9月)のヨーグルト市場は金額ベースで前年並みで推移した。23年度は大手各社2度の価格改定を実施。その影響で一時は消費の冷え込みが懸念されていたが、パンやご飯と同様に多くの家庭で日常的に喫食されるヨーグルトの需要は底堅く、さらなる成長が期待される。なかでも期待されるのがドリンクヨーグルトだ。
上期は機能性ヨーグルトの苦戦や昨年大手2社が大容量の販売を終了した影響もあってドリンクタイプの数字が厳しかったが、機能性以外のドリンクタイプはシーンを選ばない手軽さで若い層にも支持され好調だった。
雪印メグミルクの栄養機能食品「プルーンFe1日分の鉄分 のむヨーグルト」は習慣的に鉄分を摂取したい女性が手に取る機会も多く、二ケタ伸長が継続している。25年下期以降は生産を強化しSNSを中心に発信強化する方針だ。
日本ルナの「のむバニラヨーグルト」「とろけるラッシー」、栄養機能食品の「ビフィズス菌のむヨーグルト」シリーズはいずれも好調に推移している。好調要因について担当者は「ドリンクタイプは食べるタイプに比べても若い層の購入率が高く、作業しながら飲める点も支持されている」と推察。9月から新たに「のむバニラヨーグルト ミルクティー」を発売した。「若い世代は、今食べたいものを食べるという単純なことができる世代でもある。ヨーグルトにこんな商品があるんだという価値体験をしてもらえたらうれしい」と語る。
飲む中容量タイプに力を入れている明治は、新たに砂糖不使用・無添加の「明治ブルガリアヨーグルトLB81プレーン(ドリンクタイプ)」を発売した。「無糖プレーンはブルガリアの強み。オーソドックスだが、それを市場定着させるのは王道のブルガリアにしかできない」(担当者)と自信をのぞかせる。シリアルや料理に加えるなど汎用性が高い点もポイントだ。
上期苦戦した機能性ドリンクは引き続き、TVCMや菌訴求を通じて、既存商品のベネフィットを分かりやすく伝えていく。ヤクルト本社担当者は「今の生活で感じるマイナス面を埋められる商品だと伝えることが市場活性化のカギになる」と見通す。
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