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ライフ「BIO-RAL」 ナチュラルスーパー日本一へ 30年度目標400億円

食品新聞 / 2024年11月1日 13時46分

ライフコーポレーションは、自然派志向のプライベートブランド(PB)「BIO-RAL(ビオラル)」の事業展開を加速させている。

岩崎高治社長は「もともとは組織をボトムアップするための社内公募で始まった事業だが、『地球にやさしく、人にやさしく』というテーマは当社の企業理念に合致するし、商品づくり・店づくり・人づくりを通じたブランディングは他社との差別化にもつながる」とし、「日本でオーガニックの市場はまだ限定的だが、欧米の状況と比較すると今後一人当たりの消費量は20~30倍に伸びていく可能性がある」と期待を語った。

2024年3月1日付で「BIO-RAL事業本部」を新設。30年度に同事業で売上高400億円(現行約100億円)、単独店50店舗(同9店舗)、PB1000アイテム(同400アイテム)の達成を目標に掲げた。

海野紀明執行役員BIO-RAL事業本部長

海野紀明執行役員BIO-RAL事業本部長は「ナチュラルスーパー日本一を目指す。一人でも多くの方の健康なくらしを支え、環境にやさしいサスティナブルな社会の実現に貢献することが目的。そのためにもビオラル事業を拡大して認知を高めたい」と意気込む。

ビオラルのキャッチコピーは「自然を感じるくらし、もっと身近に」。「オーガニック」「ローカル」「ヘルシー」「サステナビリティ」の4つをコンセプトの柱に掲げ、これまでに単独で9店舗(近畿圏3店舗、首都圏6店舗)を出店し、通常のライフ約300店舗にはPBでコーナー化している。「単独店舗と通常店舗の両方で展開することで、お客様への発信力、品揃え・価格面の強みを発揮できる」(海野執行役員)。

PBは農産品、総菜、冷凍食品、調味料など食品を中心に約400品をラインアップ。昨年オープンした有明ガーデン店では「ビオラルカフェ」を併設し、ニーズに合ったメニューでビオラルの世界観を体験できる。

一方、岩崎社長はビオラル事業を通じた「人財の育成」にも意義があることを強調。「ビオラル店舗と通常のライフ店舗で従業員をローテーションしており、これによって食品のオーガニックや安全性に対するノウハウが全社で蓄積できる。今後の大きな差別化のポイントになってくる」とした。

ビオラルブランドの一押し商品は、砂糖やはちみつの代わりとなる植物由来の甘味料「有機アガベシロップ」、発色剤を使用しない無えんせき製法で自然な色味に仕上げた「無えんせき あらびきポークウインナー」、国産有機野菜使用で下ゆで済みの「豚汁・けんちん汁用」、無酸処理の一番摘み有明海産海苔を使用した「有明海産初摘海苔で作った味付海苔」など。

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