おせち 重詰商戦が本格化 予約販売ピーク迎える
食品新聞 / 2024年11月8日 16時3分
おせち商戦が本格化している。今シーズンは重詰の予約開始時期を例年より前倒しした企業が多く、「良いものは早期で注文したい」という購入者のニーズに応えている。購入客の間では早期予約が定着。コロナ禍以降は10、11月が重詰予約のピークだ。行動制限の解除もあり、特に首都圏での重詰販売は厳しさが予想されるが、各社とも消費動向を反映した品揃えで臨んでいる。
今シーズンの重詰は格調の高さを売りにしたおせちに加え、物価高対応型やアイテム特化型、カスタマイズ型、スイーツおせち、オードブルおせちなどバラエティー性が目立っている。こうした傾向は、社会環境の変化やニーズの多様化を受けたもの。特に物価高の消費への影響を考慮した「コスパ」や「価格据え置き」の訴求が目立つ。松屋では約半数の価格を据え置き、購入者の予算に寄り添う姿勢を打ち出した。
髙島屋も四段重のスケールメリットや、高級さを維持しつつも値頃感を印象付けるといった品揃えを進めた。おせちも原材料高の影響が年々増している。各社ともオリジナル品を中心に料理の質を下げることなく、使用食材を見直すことで購入客に満足してもらえるよう工夫を凝らした。
コロナ前の重詰予約は予約締切前の駆け込み需要が多かったが、ここ数年は早期購入が増えている。松屋では「良いものは早く注文するという動きが根付いている。昨年は11月の販売がピークだった」と振り返る。前年よりオンライン予約を2週間前倒しした髙島屋では「購入客のニーズが年々早まっている。オンラインでは配送料無料キャンペーンの締め切りにあたる11月初旬が注文のピーク」と話す。
オンラインと店頭の予約の割合は半々。オンラインの平均単価は店頭より5000円程度安く、年齢層も低い。大丸松坂屋では監修品を少量詰めた「おためしおせち」を9月に限定販売するなどで新規獲得に注力した。
行動制限がない2度目の年末年始。大手の今シーズンの販売目標も前年並みから微増と控えめだ。各社のアプローチがどう出るか。商戦を制するのはどこだ。
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